寒い夜
あの頃もこんな寒い夜でした
全てから見放されても
月だけが私のあとを追うように
ついてきました
誰かに気づいてほしかったけど
誰からも気づかれずに
私の心は空に去ってゆきました
どこまでも続く道のように
終わりのない真夜中を走り続けて
もっと深い闇へと沈んでゆきました
私は今も沈んだ闇の中を
さまよって生きているのでしょうか
空へと去った心は泣き疲れて
いつか此処に帰ってくるのでしょうか
全てから見放された私の傷跡に
刻まれた言葉はよみがえるのでしょうか
生きることを
投げ出したくなるのは
こんな寒い夜です
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