大人になると厄介な『承認欲求』
こんにちは!
今日も育児と家事に奮闘中のパパセラです!
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今回は『承認欲求』についてのお話。
先日、職場の同僚からこんな相談があった。
Aさんですけど、かまってちゃんすぎて困ってるんです。
他にも業務が多くなるとすぐに感情的になるのでどうしたら良いですかね?
上記のような人って職場に一人はいるのではないだろうか。自分のことでいっぱいになって、うまくいかないと『自分は仕事ができない人間だ』『なんで自分だけうまくいかないのか』『誰も助けてくれない』といった言葉を口癖のように吐き出してしまう人だ。
そんな相談から育児にもつながることがあると感じたので、noteに書き残していく。
〈承認欲求とは〉
noteを使っている方々は、基本的に学習することに積極的な方が多いのでご存知の方も多いと思うが、人間の欲求についてはじめに書いてみる。
人間には基本的な欲求があり、『欲求5段解説』と言うものが有名だ。
・生理的欲求
・安全欲求
・所属と愛の欲求
・承認欲求
・自己実現欲求
上で挙げたように、承認欲求は5段階の中でも高次の欲求に当たる。基本的な欲求の要素でもあるので、承認欲求が全て悪いものではなく、強まりすぎることで社会生活に影響が出てしまうと言うことだ。
〈幼少期の経験が影響〉
では承認欲求が強くなりすぎる人はどんな特徴があるのか。様々なことが影響しているだろうが、その一つに「幼少期の経験」がある。
子供時代に、両親からの愛情を感じずに育った子は自分を認めてくれる存在が不在であるため、この承認欲求が強まると言われている。自分自身に自信を持てずに過ごすので当然だろう。
しかしこれとは対照的に愛情が過多な状態でも承認欲求が強まってしまうことも多い。昔と比べて、子供に優しい親は多くなっているだろう。私が子供の時は、親のいうことを聞かないと家の外に放りだされたり、晩ご飯抜きにされたことがあったり…今では「虐待だ!」と言われることも普通にあっただろう。今の時代ではそういったことはなく、むしろなんでもいうことを聞いてしまう親の方が多いのではないだろうか。愛情を愛情を注ぎ込みすぎて『愛情飢餓』の状態になってしまう。そうなると、少しの愛情では『愛情』と認識できずに更なる愛情を求めてしまう。そのループに入ってしまうと中々抜け出すことは難しくなるだろう。
〈大人になると中々変われない〉
上記のような状態で幼少期を過ごし大人になると、厄介なことが起こる。
スタッフ全員が自分をわかってくれないと仕事も頑張れない
といった状態になってしまう。
そしてこの状態から抜け出すのは中々難しい。子供と大人の違いは、『愛情過多』の状態を長年に渡って脳が記憶しているかどうかの違いだ。脳は入力される頻度が多い情報を記憶しているのは自明だ。他に衝撃的な出来事があった場合は色こく残るのだが、基本的には入力の頻度に応じる。長年『愛情過多』な状態で過ごすと、困難な状況では誰かの支えがないと自分で立ち向かえなくなる。もっというと、誰かがそばにいないと何もできなくなってしまう、ということだ。そして感情的になってしまう。最初に挙げたAさんのようにた他スタッフまでに影響を及ぼしてしまうこともありうるのだ。
人が何か欲求を満たすとドーパミンという快楽に影響する神経伝達物質が放出される。ドーパミンが放出されると確かに快楽を感じるのだがこれには依存が生まれる。そして、前回と比較した期待値が上がってしまうので、更なる愛情を求めてしまうことがある。それが階段上に積み上がると誰もその欲求に応じることがいずれできなくなる。だから、『愛情過多』で育った人は、子供と比べてその状態が長いので期待する行動も過度なものになってしまうのだ。それゆえに、大人になってからの承認欲求の方が変えるのが難しい。
ただ、先に挙げたように『より衝撃的な出来事』を経験すると人間は変わることができる。自分にとって衝撃的な人との出会いなどで変わることもある。これは一気に変わる方法だが中々人生の中であることではないだろう。地道だが、『小さな成功体験』を積み上げることが大事になるかもしれない。
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今回は『承認欲求』について書いてみた。承認欲求自体は悪いものではないので、自分の成長のためにうまく利用できれば良いのではないだろうか。特に他者からの承認ではなく、自分自身を認める自己承認欲求などは自分の成長につながるだろう。育児真っ只中の方達も、子供に愛情を持って接してほしいのだが、その注ぎ方を間違えずにしてほしい。
ではまた!!
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