「ウツル」
「気分より思考を優先せよ」
気分は浮き沈みして然るべきモノ
気分に負けず思考を回転させる
それは負の渦に堕ちるばかり
主治医の言葉
「適応障害」
食い扶持を繋ぐ為に復職
適応しようとすればする程
消費する精神力
削られていく心
「鬱病」
片鱗はあった
十年単位前から
自覚とは恐ろしいものだ
今迄日曜日の夜の憂鬱は
週末が終わり、また仕事だと
疲れるなぁ、と思っていた
これを自覚してしまうと
その気怠さは
気分なのか症状なのか
漠然としないのだ
「症状」
休職の末退職する人
復帰して栄光を求める人
克服して新たな自分と生きる人
廃人となる人
現世に別れを告げる人
症状に軽重等無い
この病を患えば、個人差はあれど
苦痛の日々を送ることに違いは無い
「ジショウ」
診断が出ているという理由で
現実逃避してるだけではないの?
誰だって月曜の朝は憂鬱を感じる事がある
それに振り回されているだけではないの?
でもそれなら、約束に縛られて抑えている
この十字架を再び深く刻みたい衝動は何?
「明日になったら死のうかな」
これを読んでくれている人に問いたい
毎晩こう思って眠りに就く経験はあるか?
いつ自らの手で命を捨てるか
分からない恐怖を味わった事はあるか?
「伝染る」
この感情は伝播し易いと聞く
それは、青い鳥での出会いだろうか
色々な経験をしてきた人が沢山いる
頭痛がしてきたなぁ。
「僕はおかしいですか。」
左腕の十字架が語りかける
好きな曲の歌詞
生きる為に刃を突き立て
自身の身体から流れる血を
視覚で確認しては安堵する
そんな僕はおかしいのでしょうな。
絶叫
絶唱
発狂
狂乱
自棄
自暴
暴走
虚勢
制御
不可
負荷
孵化
哀愁
「もう疲れたな」
何に?
何故?
分かりゃあ苦労しないよ
困窮した生活
楽しくない訳では無い
眠りに就くまでの数十分が
途方も無く侘しいのだ
「正しい姿で生きましょう」
敬愛する歌歌いの言葉
この言葉の杭を心臓に打ち込み
鼓動を捨てないようにするので精一杯
精一杯息をしよう
息を吸っては吐く事が
生を繋げる
それがどれ程大変か
分かってくれる人は
どれくらいいるんだい?
「冬の来訪」
徐々に気温が落ちていく
凍てつく空気は鋭く肌を刺し
心を氷漬けにしてしまう
冷め切った心は
冷ややかな思考と感情を
全身に垂れ流していくんだよ
「解放はいつなの?」
「いつになったら楽になれるの?」
「毎日を笑顔で過ごせる日はまた来るの?」
「汚泥の海に沈没した
私の心が浄化させる日は来るの?」
「気分と思考の違いは何?」
「これは思考の末の結論なの?」
「それともただの甘えなの?」
「ただ気分に振り回されているだけなの?」
「こんな私を制御出来る日は来るの?」
「私は何故生きていかねばならないの?」
答えの無い自問自答を繰り返し
睡眠導入剤の効果が染み渡るのを
絶望に塗れて今晩も待つ