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紫電 10
ある本を購入し読了した。
生きたければ生きれば良いし、死にたければ死ねばいい。単純明快な話だ。
息苦しい。生き苦しい。言語感覚の神を見た。
今朝久々に散歩をした。枯れ果てた田園地帯は更なる哀愁を心に刻んだ。
不器用な人間故、いきづらい。
武器様。
風呂に浸かる。温かい。柚子の香り。
温もりの塊である檻の中から出てきてしまった。後悔は無いが、心調の悪さがそれを物語る。
四分の三、否、九分の七は諦めてしまった。
世間様を堂々と渡り歩くcharisma様はいいねぇ。死んでもそう堕るつもりは無いが。
非人道の安全地帯を歩むくらいなら、人道を闊歩して噴火口へ滑落しよう。
尤も、衝動に敗北して刻んだそれらが既に非人道で在る事を証明しているが。
私にも同じ血が流れているかと思うとぞっとしながらも誇らしい。
迷子の鳥籠。
籠の中は安全で、決まった時間に餌を貰え、羽ばたく自由を許されない。
籠の外に出れば、比較的自由奔放になれるが、食い扶持を見つけられなければ餓死し、いつ何時誰かに喰われるかも分からない。
結局中途半端な位置で、羽ばたく事も羽を休める事もせず無駄な労力を消費し抜殻と化すのみ。
微睡み。
裂けた胸踊らせ虚しさに問う
溶け出す君の心臓
薄暗い朝、響くサヨナラ。
ただ今は独りでいたい
緑というより、黒って気分なんだけどね。
あひるさん、そろそろお風呂上がろっか。
続