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紫電 29
言わんこっちゃあない
酒なんて一人で飲めや
君はどれだけ迷惑を掛ければ気が済むんだい?
褒められて嬉しかったのは本当です
引き際を知らんからこうなるんです
大人しく歯車の一員になってりゃいい
だけどもそいつぁ俺の信念が許さねぇ
刻まずして後悔するくらいなら
切り刻んでなお己の醜さを知れ
情けないねぇ。
キツく感じる山手線のブレーキ
奇しくもあの舞台となったお隣
本当に届くのかねぇ
期待はしていないよ
ただアルコォルの勢いだけでないのなら
私はウィスキィの勢いでしかなかったが
届いたなら少しばかり口角を緩めよう
私は本心しか語れないからさ。
1.5倍速のデスヴォイス
ぐらぐらの西日暮里
死に似て掘り起こす
ミルクティー?
ドブの汚水のが似合ってるぜ
言葉は時に幾百枚の福沢諭吉に勝る
そんなことを思い切ったぼくの頚椎
嘘の中に真はあり
真は嘘に溺死する
安い酒ほどよくまわる。
続