読書記録 | 転がる珠玉のように ブレイディみかこ

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は息子さんの話がメインだったけれど、こちらは英国でのコロナ禍の日常を綴ったエッセイ。

この二作しか読んでいませんが、ブレイディみかこさんの文章はさらりとしていて読みやすいです。

英国の人はめっちゃ喋るので、コワーキングスペースはおろか、公共交通機関から道端まで、うっかり目が合ってしまうと会話が始まることが多い。わたしなどはシャイな人間なので、自分から話しかけていくことはないが、向こうからガンガン声をかけられるので、つい「ハーイ」とか応えてしまうのだ。

中央公論新社/転がる珠玉のように p209

みかこさんのコミュニケーションスキルが高い、と編集者さんに言及されたことに対して。自分から話しかけているのではなく、よく喋る人たちに巻き込まれているだけだという。

でも例えばわたしが英語話者で、向こうから話しかけられたとて、そのまま雑談を続けられるとは到底思えないのでやっぱりベースのコミュニケーションスキルが高いんじゃないでしょうか……?

場所が日本で、日本語だったら、と置き換えて想像もしてみたけれど、そもそもコワーキングスペースや道端で話しかけられたら警戒心のほうが先に来てしまうだろうなあ。

それはそれとして、適度な雑談スキルは身につけたいものです。会議前のアイスブレイクってなんだかんだ大事だなーと、web会議が増えてからじわじわ実感しています。

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