衝動と理性では衝動が勝つのか【日記】
はらはらと優しい雪がふる寒い日のこと。
私は仕事帰りにコーヒーショップのドライブスルーに寄った。
勤務中、休日に一人で出勤したせいもあり私の席はとても寒くて、絶対に帰りにあたたかいものを飲んでやろうと強くこころに決めていたのだ。
待ちに待った順番がまわってきた。いざ注文パネルへ。
あたたかい、カフェモカのようなものを…と考えていたはずの私の心をわしづかみにしたのは、「チョコレートのフラペチーノ」。
チョコレートは、私の大好物である。いつも、プリンでも、最中でも、アイスでも…チョコレートが使われているものを衝動的に選んでしまう。
そんな私だから、「チョコレート」の文字を見た途端にその文字以外は何も見えなくなってしまった。
「「チョコレートのフラペチーノひとつで!」」
自分の意思以外のものに操られて注文したのではないかと思う速さで、躊躇せずに元気よくその品名を口にしていた。
口にしたその瞬間にようやく気付いた。この商品は冷たいのだ。とても。
暖かい室内にいる笑顔の店員さんから受け取る、冷えたからだに染み渡る砕いた氷の粒が光るフラペチーノ。
末端冷え性の私の手をもっと氷に近づけてくれる。
ああ、なんて私は愚かなのだ…。いい大人であるのに、理性が衝動に負けるとは…。暖かいものが飲みたかった…(涙)
結局、凍えながら帰路についた。
大人になっても、案外理性の力は軟弱なのかもしれないな。
衝動というものを甘く見てはいけないと、肝に銘じたい。
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