meiken

ヒトは、なぜこの地球に存在しているのか。 自分とは、いったい何者なのか。 何のために生きているのか。 おおかたのヒトが、立ち止まらず素通りしていることを考えたい。

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ヒトは、なぜこの地球に存在しているのか。 自分とは、いったい何者なのか。 何のために生きているのか。 おおかたのヒトが、立ち止まらず素通りしていることを考えたい。

最近の記事

「神」を信じること

 世界には無数の宗教があり、それぞれに絶対的「神」がまつられ、それを信じる人々の集団が存在する。当然のことながら、集団によって信じる神はみな違う。  宗教は、それぞれの教え、戒律を持ち、個人倫理、社会倫理を形成している。それが、ヒトが社会において、安全に助け合って生活するのに大きく貢献していることは事実である。  けれども往々にして、世界中で、神の名の下に戦争や自爆テロ、強奪、レイプ、拷問、搾取、差別などの蛮行が公然と行われていることも現実である。  “神の名の下”とい

    • “私”とは何か 〜自己意識について〜

       “私”とは不思議な存在である。“自分”にしかその気配が感じられず、常に“自分”のそばにいて、”自分”と声を発さず頭の中で語り合える。  “私”は、“自分”と共に人生を歩み、その中で喜びや悲しみを共有する。自分自身でありながら、まるで無二の親友のような、特別な存在でもある。  そして、“私”は、思考し、判断を下し、行動する主体であり、自分が歩んできた過去の歴史を織りなす主人公でもある。まさしく、自己の存在の核をなすものと言える。  この“私”と“は何か、また、その実在の

      • みんな気づいていないこと 〜感覚的クオリアについて〜

         この事を、おそらく地球上の大半のヒトが、知らないまま平和に暮らしている。知らないままでもいいのかもしれないし、知ったって「ふーん、それが…」という程度のことなのかもしれない。  けれども、自分にとっては、それを知ったことが世界観が根底から揺らぐほど衝撃的で、それを知らずに生きていた自分が、囲いの中に閉じ込められた囚人であったかのように感じた。そんな事を書き記したいと思う。 「ホムンクルス」はいない お花畑の前に立てば、花弁の赤色や黄色、紫色の鮮やかな色彩が目に飛び込んで

        • “私”がすべてなのか 〜自由意志について〜

           自分は、常に“私”を感じて生きている。黙っている時も“私”は自分に語りかけている。独りぼっちの時も“私”は自分と共にいる。“私”とは何か。そして、“自分”とは何か。  自分の中に“私”が占めている割合は100%。そして、その“私”が、自分の脳の中心に位置し、外界を感じ取り、思考し、判断を下し、体を動かしている。何の疑いもなくそう感じる。  この自分が“私”と感じ取っているのが、“自己意識”と呼ばれるもの。生まれてから、この自己意識こそが自分の全てであることを、いっさい疑

          ピタゴラ装置 〜決定論について〜

           物体は、初期位置、初速度、質量、力の大きさと向き、摩擦・空気抵抗等、全ての条件を同様にして運動を開始すれば、全く同じ軌跡を辿る。  設計が、緻密な計算によるか、アバウトな試行錯誤によるかは別として、全く同じ条件下で動くピタゴラ装置の未来は、何度試しても同じ結果をもたらす。  「未来はすでに決定しているのか?」この問いを素通りする者もいるだろう。けれども、直視する者にとっては、“決定論“と“非決定論”の選択は、人生に関わる重要な問題である。  決定論では、「ラプラスの悪

          ピタゴラ装置 〜決定論について〜

          悲しいと思う瞬間 〜感情について〜

           自分に辛いことがあって、「あぁ悲しい…」と感じた時、自分の中でいったい何が起こっているのか。昔、そんな事を考えた。  頭にモヤがかかり、お腹の中が重苦しく、胸がチクチクと痛み、表情が曇り、涙が頬をつたう。  物質一元論に立つならば、悲しみを生み出すのは「脳」である。肉体とは別に物質以外の「魂」というものが存在し、悲しみを作り出しているのではない。  脳は悲しみの原因となる感覚刺激を受け取ると、情動を司る神経細胞が興奮して自律神経に作用し、発汗や心拍数増加、筋緊張等の生

          悲しいと思う瞬間 〜感情について〜

          自分は変われるか 〜遺伝と環境について〜

           「自分は変われるのだろうか…」。ヒトが皆、願望を抱きつつ自分に問いかける言葉。人生において、自分に満足することほど難しいことはない。  ヒトの体は、たった一つの受精卵からスタートする。それが様々な種類の細胞に分化しながら、37兆個にまで分裂を繰り返して形作られる。  直径0.1mmの一個の細胞から、形も働きも違う細胞が次々に生み出されて、それらが調和を保ちながら連携して生命活動を維持している。これは驚愕の事実である。  ヒトの完成品の出来具合には、「遺伝子」と「環境」

          自分は変われるか 〜遺伝と環境について〜

          このブログを始めた理由を考えてみる

           永く書いてみたいと思っていた。思っていただけで着手できずにいたこの営みの第一歩を、今踏み出そうとしている。  ネット世界に何かを発信したい、世の中に自分の存在を知らしめたい、そんな大それたことではない。  自分を知ってほしい、誰かに理解されたい、そんな甘えた理由でもない。  同情や同調を求めるのではなく、おそらく、書くことで整理し、修正し、理解して、自分を知ることにあると思う。  自分が接してきた、自然科学、心理学、哲学、そして、自分の人生を基に、わがままではあるが

          このブログを始めた理由を考えてみる