『絶望的に思えても道はある』
ドキュメンタリー映画です。といってもかなり社会派作品で、ビジネス方面の内容になります。
大なり小なり誰にでもある物欲、、、個人によるところも大きいのですが、私達はこの購買意欲を販売する企業側に大分コントロールされているのですね。。。
その実態に迫った内容になっています。
この作品は、大企業の元社員が複数人出演しており、1人ずつ語り部として話します。
前半は世界を代表する名だたる大企業が、どのようにして人々にモノを買わせているのか、というその手腕や裏事情について迫っています。後半は企業が
利益重視に走った為、環境破壊が進んでいることについて彼らが鋭く指摘していきます。
この作品ホントにすごい、、、
衝撃的だったのは内容よりも作品の構成というか、、、なんというか。。。
世界のトップ企業の実態を、この作品はで実名で元社員が酷評しているところですね。しかもNetflixのオリジナル作品になるので、かなり広く世界中に配信されるのが想定されるわけで、、、
こういう作りは今の日本ではなかなか難しいと思います(;´д`)
大企業が利益重視に走りすぎたため、環境破壊やごみ処理問題が悪化している、世界を代表する企業は、リーディングカンパニーとしての責任がある、ということを大手企業の元社員達が話していました。彼らは会社に在籍していた頃は非常に優秀で、元役員の方もいました。しかし、企業の利益重視の流れに疑問を抱くようになり、商品を売った後の事など考えずにいたことを今は恥じていると言われてました。
私は、民間企業なんだから利益重視なのは当たり前!と思っていたのですが、世界のリーディングカンパニーともなれば、その影響力は桁違いなのですね。利益が大きいだけではなく、一つ一つの決断や実行したことが、業界内から世界中に広がっていくので、とんでもなく大きな社会的責任があるんだなぁと作品を通して実感しました。
世界中で問題になっているゴミ問題や環境破壊が私達一人一人の購買意欲と絡んでいるとは想像しにくいものです。ワンクリックでどこでも簡単に買い物ができる時代だからこそ、購入する前に、それは本当に必用?と自分自身に問いかけることが大切なんてすよね。消費者みんながそうなってしまうと、経済が停滞してしまうのでは?とも思いましたが、消費者一人一人のそういった謙虚な行動が集まれば、大企業のあり方も変えることができるかもしれません。
私が物を“買わない”と判断するときは、お金が勿体ないor物が増えるかよしておこう の大体どちらかです。お恥ずかしい(;´д`)
こういった作品を観ると、大人として自分のことだけを考えずに行動できるようになりたいな、という気持ちになれるのが私はお気に入りです。
この作品のラストは、1人の男性の以下のような言葉で締め括られています。
そうだね 買う物を減らそう
大丈夫だよ
経験と友人こそが人生の価値だ
物はそれを支えてくれるが目的ではない
物で幸せは得られないんだ
真理ですな(゜_゜)(。_。)(゜_゜)(。_。)
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※記事の2つ目の作品です
〈一言メモ〉
物欲は少ない方だと思うのですが、食べることや、映画鑑賞など、「モノ」が残らないものは大量に消費してます(((・・;)