らい珈琲

まじの自己満足です。日記を通して文章力がちょっとでも身につくといいなぁ。 「クリエイター」とか言われると、ちょっと嬉しいですね。

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最近の記事

2024/11/16: あとどれくらい繰り返すだろう 希望と絶望を

明日を生きてまで、続けたいことってあるだろうか。正直ない。こういうことを言うと、世界を呪っている陰気なやつだと思われるし、実際他の人にとっては呪い以上の何者にもならないから言いたくないのだが、どこにも言わない書かないというのもおかしな話だ。自分の中に閉じ込めておくには荷が重い。 生物の究極目的は生きることなのに、まるで生きることより大切なことがあるかのように感じる私は、生物としては機能不全だ。その理由を紐解いていくと、自分が誰かにとってかけがえのない存在でありたいという、た

    • 2023/04/11; 生きた心地がする

      暗い歌が好きだ。暗い小説が好きだ。暗さには正直であることが伴うから。正直な感情を飲み込むと、やがて体の奥から湧き上がってきて、至る所から溢れる。そのときの「生きた心地」といったら、他にはない。 先日のこと。大切な人が、極めてセンシティブな話、その人にとっては思い出したくもないだろう出来事、を打ち明けてくれた。突然の告白に私は戸惑った。何を言うべきか迷った。けど咄嗟に私の口から出た言葉は、どうやら彼女を和ませ、多少なり安心させたようだった。 私はほっとした。ともすれば彼女の

      • 2022/09/08;

        幼稚園、小学校、中学校と仲良くしていた友人が、2年前に亡くなったらしい。私は2年前から、彼のいなくなった世界を生きていたのだ。世界をひっくり返された気がして、呆然としてしまった。 幼稚園の頃、毎日彼の家に遊びに行った。「友達と遊ぶこと」を初めて教えてくれたのは彼だった。彼の家ではおばあちゃんが農業を営んでおり、それがとても新鮮だった。おばあちゃんは気のいい人で、時々私たちを軽トラの荷台に乗せて、蜜柑畑に連れて行ってくれた。他にも人力の精米器を一緒に回したことや、天日干しされ

        • 2022/08/06; 「ロンリープラネット」

          ***** 1人の宇宙飛行士が、ある任務を受けた。その任務とは、宇宙での情報通信の可能性を探るため、地球外で電波を受信し返信するというものだ。彼には断る術はなかったし、断る理由もなかった。彼は家族と親しい友人に簡単に別れを告げ、ひっそりと地球を発って行った。 ゆっくりと宇宙を漂う間、初めてのメッセージを送る。「ハロー、サウンドオンリー。マイクチェック、マイクチェック。ワン、ツー」彼は自分の声のぎこちなさに驚いた。「ちょっとだけロンリー、すぐに帰るよ」 辿り着いた星で、彼

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        • 生きること
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        • 感じること
          48本
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          14本
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          29本
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          8本

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          2022/07/24; その後、寿司を食べた

          先日、所属しているバンドサークルのライブがあった。僕にとっては、初めて人前でギターを弾く場だった。この時を楽しみにしてこれまで練習してきたわけだが、僕の演奏はというと、惨憺たる出来だった。悔しい〜。 他のバンドは (上から目線で心苦しいけれど) とても上手くて、社会人バンドってこんなにレベル高いんだと感心した。超絶技巧のギターソロを弾きこなす姿や、胸に手を当てて一生懸命歌う姿は、上から下まで全部かっこいい。正直住む世界が違うなと思ったけど、普段は彼らも僕と同じような生活をし

          2022/07/24; その後、寿司を食べた

          2022/07/14; 忘れがたき、帰りしなのBono

          今日は確かについてなくて、いいことねぇ〜と口にした。 途端疑問が湧いてきて、いいことを探すことにした。 振り返ってみる、今日のこと。 探し物を手伝ってくれた、小さい傘に入れてくれた、すれ違いざまに手を振った。 いいことねぇ〜と口にして、愛おしい時間に気がついた。 帰りしな、イヤホン越しの雨の音、Bonoの歌声が心地良かった。

          2022/07/14; 忘れがたき、帰りしなのBono

          2022/04/10; 穏やかな時

          「満足した時」にだけ、見える世界がある。お腹いっぱい食べた時、友人と楽しい時間を過ごした時、長い道のりを走り切った時…満足の種類は何でもいい。ただ心から満足した時に見える景色は、とても穏やかで、ずっと見ていたくなるほどきれいなものなのだ。 今日見た景色は、まさにそういうものだった。夜になって、湖畔のベンチに腰掛けた時、僕はぼんやりしてしまった。あまりに穏やかな世界が目の前に広がっていたからだ。その世界では、他の存在に干渉しようとするものは1つもなく、全てが寄り添い合っていた

          2022/04/10; 穏やかな時

          2022/02/23; 『熱帯』の謎

          「俺が考えたのはね、もし色々な本が含んでいる謎を解釈せず、謎のままに集めていけばどうなるだろうということなのよ。謎を謎のまま語らしめる。そうすると、世界の中心にある謎のカタマリ、真っ黒な月みたいなものが浮かんでくる気がしない?」 これは、森見登美彦『熱帯』で語られるセリフだ。今日この本を読み始めて、このセリフを目にして、これは素晴らしい本に出会ったぞ…と打ち震えた。というのも、本、とりわけ物語が含む「謎」について、僕は興味津々だからだ。 * * * 謎が解消された時、僕

          2022/02/23; 『熱帯』の謎

          2022/02/19; 小4の頃の担任

          小学4年生の頃の担任、S氏のことが嫌いだった。始業式の日、新しいクラスで初めて席に着き、S氏が入ってくる。角刈りの頭に色黒の肌、だらしなく出たお腹、強すぎる香水の匂い…S氏の風貌はどこを切っても「おっさん」だった。私は、子供の持つ正直で残酷な目をもって、即刻この先生を嫌いと認定したのだった。 S氏は期待に応えてか、給食中に喋ってはいけない、漢字テストの結果が悪いと罰ゲーム、など、いや〜なルールでクラスを支配した。私はうんざりして、S氏の言動を自分の頭から排除するように努めた

          2022/02/19; 小4の頃の担任

          2022/01/10; BUMP OF CHICKENが好きだ

          BUMP OF CHICKENが好きだ。特に歌詞が好きだ。静かに心に寄り添ってくれる、まっすぐで優しい歌詞は、何度僕を救ってくれただろう。こんな歌詞を書ける優しい人間になりたいと、今も昔も憧れている。 BUMP OF CHICKENの映像作品『BUMP OF CHICKEN 結成20周年記念Special Live「20」』には、”BUMP OF CHICKENのテーマ”という楽曲が収録されている。これは彼らが10代の時に制作した、デビュー後のどのアルバムにも収録されていな

          2022/01/10; BUMP OF CHICKENが好きだ

          2021/12/04; 熊野古道探訪記

          熊野古道とは、伊勢神宮や京都を起点に、熊野三山を繋ぐ道だ。熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社という3つの大社である。古くより「伊勢に七度、熊野へ三度」と言われたように、600km以上にわたるこの長い長い道は、多くの旅人に踏みしめられてきた。 1か月ほど前に、僕は熊野古道へ行こうと思い立った。徐に電話を取り出し、三重県に住む友人に言った。「熊野古道を歩くぞ!!」 当初は伊勢から歩いて熊野三山を目指すつもりでいたが、何せ600kmである。並大抵の気合では踏破

          2021/12/04; 熊野古道探訪記

          2021/11/04; 御在所岳に登った

          きのう、三重県の御在所岳に登った。楽しい登山だった。下りはロープウェイに乗る。恐ろしく混雑していたために、ロープウェイに乗り込む頃にはすっかり日が暮れてしまった。 窓の外には、すごい景色が待ち受けていた。見下ろせば三重の街の灯と、それに縁取られた伊勢湾、朧げな水平線。見上げれば闇をすべるセントレア発着便、驚くほど明るい北極星。静かな興奮と感動の入り混じった、心地よい感情が湧き出す。 ゴンドラはぼくらを乗せて、ゆっくりと、静かに走る。このまま宇宙にまで行けるような気がした。

          2021/11/04; 御在所岳に登った

          2021/10/28; 『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』

          先輩から「最後が衝撃的すぎて落ち込んだ」と言われた通り、物語は思いもよらない結末を迎えた。これからこの作品を読む方は、必ず最後まで読み切ってほしい。 『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』は、霊媒師 城塚翡翠の直感と、ミステリー作家 香月史郎の論理が重なり合い、殺人事件の真相を紐解いていく推理小説である。異質なタッグから繰り出される明晰な考察は、とても心地いい。最終話、満を持して対峙するシリアルキラーを、2人は如何にして追い詰めるのか…。誰もが固唾を呑むことだろう。しかしこの

          2021/10/28; 『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』

          2021/10/16; 「人生 出会い」

          RADWIMPSの1stアルバム“RADWIMPS”の1曲目を飾るのは、「人生 出会い」という曲だ。ある日この曲を歌っていると、めまぐるしく移り変わっていくメロディーと率直な歌詞が、当時多感な高校生だったメンバーの心情をそのままに表しているように感じた。時の流れに翻弄され時に喜んだり落ち込んだりしながら、何とか快活に乗り切っていく。そんな10代の生活そのものが、「人生 出会い」には閉じ込められているのだ。 思い返せば僕の高校時代もそんな感じの毎日だった。「人生 出会い」に歌

          2021/10/16; 「人生 出会い」

          吉本ばななさん著「キッチン」を読み始めた。何だかとてつもないものを読み始めた気がした。眠れない夜になってしまいそうだ。

          吉本ばななさん著「キッチン」を読み始めた。何だかとてつもないものを読み始めた気がした。眠れない夜になってしまいそうだ。

          2021/10/09; 短歌に触れる

          『万葉集-ビギナーズ・クラシックス 日本の古典-』を読み終えた。万葉集という奈良時代の歌集から、選りすぐりの歌を現代語訳・注釈付きで紹介してくれる本である。 なぜ急に古典の歌集を読むことにしたか?それを説明するには、私の近況から話さなければならない。 私は昔から、自分の感受性の鈍さに呆れていた。名著を読んでも「ふーん」、綺麗な景色を見ても「へぇ」。それぐらいの感想しか出てこない。そのせいで友人の達者な感想を見聞きしては、なぜ自分にはこんなにもセンスがないのだろうと落ち込み

          2021/10/09; 短歌に触れる