非行少年を持つ親達の免罪符
非行・不登校・引きこもり等の問題のある子供を持つ親たちの中に
教育系や人権家のお偉い先生の講演会に熱心に参加している親がいる。
自分の子供をどうにかしたいと思っているわけではなく、どういうわけかそういう人の講演会に参加したり本を買うことで親達は「自分は悪くない」という免罪符が得られるらしい。
お偉い先生の講演会をハシゴしながら子供は放置。
講演会に参加したり書籍を買いあさって相当なお金をつぎ込んでも、自分の子供には一円たりとも使いたくないし、子供のために1分だって時間をかけなくない。
だって子供のためじゃなくて「自分のため」に参加しているのだから。
親がお偉い先生の講演会をハシゴして家に帰ってこない間、子供は一人で食事を取っていたり、外で悪いことをしていたり、警察に補導されたり、自宅が非行少年のたまり場になっていたりしても親は知らんぷり。
自分はお偉い先生の講演会にこんなにいっぱい参加してる!
=自分は子供のためを思っている!
=だから自分は悪くない!
という理論らしい。
講演会に参加しながら毎日子供を怒鳴り散らしたり暴力を振るっていたりというのもある。虐待はもちろん、子供に対してどんな酷い仕打ちをしてもお偉い先生の講演会に参加することで全て赦され認められることになっているらしい。
講演会に参加することが、自分に対しても世間に対しても
「親が子供に対して何をやってもいい免罪符」になっているのである。
自分はお偉い先生の講演会にこんなにいっぱい参加してる!
=自分は良い親である!(悪いのは子供である)
=だから自分は何をやっても良い!(何をやっても赦される)
という毒親理論が強化されるのである。
講演会に参加しまくり、たくさんの教育本を買いあさっていれば
「子供のために何かしてやっている気分」になれて
たとえ子供が自殺しても逮捕されても
世間は親は子供のためを思って一生懸命やっていたと思ってくれるだろう。
実際は子供と何日も顔を合わせることもなく一言の会話すらしていなくても。
今まで散々子供から目を逸らしてきた結果が子供の非行や引きこもりという結果となって表れているのに、さらにまた「お偉い先生の講演会に参加する」という「一見正当そうな理由」を作って目を逸らすのだ。
「お偉い先生の講演会へ参加する」ことが親が子供から目を逸らしても良い理由になっている。
教育系のお偉い先生や人権系のお偉い先生は
どんな親でも許してくれる聖職者であり
親を気持ち良い気分にさせてくれるホスト・ホステスなのである。
参加すればするほど親は気持ち良くなるからやめられない。
ある意味これも依存症だろう。
「自分は悪くない」という親達の依存症。
「子供のために何かしてやっている気分」になれるだけで、
実際には何もしていない。
子供から目を逸らし、子供を無視し続けているだけ。
それを正当化する理由を与えてもらってるだけ。
アイドルに夢中になって家に帰ってこない親と
お偉い先生に夢中になって家に帰ってこない親の違いが私にはわからない。
だから私は教育系のお偉い先生も人権系のお偉い先生も大嫌いである。
コイツらの配った免罪符のせいで、今日も毒親達が子供を虐げながら楽しく幸せに暮らしているのだから。
そして今日も「自分は悪くない」と思っている親たちの免罪符に判を押しているのだろう。
お偉い先生方の講演会は「自分は悪くない」という免罪符が欲しい親達に大盛況である。
「自分は悪くない」「子供がこうなったのは自分のせいじゃない」という親達がいる限り永遠になくならないビジネスである。
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