![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/155275440/rectangle_large_type_2_edf8ca7ec8cc19818151a7188b058972.png?width=1200)
心理学の限界に気づく
前回までは、心理学との出会いを書いてきた。
心理学と出会ったことで
それまで目を向けたことのなかった
「心」というものの存在を
なんとなく理解していった。
心理学なしに、うつを克服することは
できなかったと思う。
(一時的に回復しても社会復帰したら
再発していたはずだ。)
しかし、両親への確執というものと
「自分を大切に」が難しいという問題が
心理学を学んだだけでは解消できずに残っていた。
心理学を学んだことで
漠然とあった両親への心の距離のようなものが
言語化され構造を理解できてしまったことで
両親への心の距離は開く一方であったことは
先の記事に書いた通りだ。
今になって思うのは
心理学的なアプローチから
この確執を解消していくことは
不可能ではない。
しかし、時間がかかる、というのが私の考えだ。
(解消できないことも多分にある)
なぜなら
心理学は科学・学問として扱われているので
基本的には「因果関係」をはっきりさせる。
なので、
親(場合によっては先生やいじめ加害者など)の
明確な原因を見出す構造にならざるを得ない。
原因がわかることの意義は大きい。
しかし、原因が分かったとて
全てが解決するわけではない。
例えば、原因不明でお腹が痛い時。
痛みに加え、原因がわからないことで生まれる
不安感や苛立ち、絶望感があるだろう。
原因がわからないから、効く薬も見つからない。
ある病院で、お腹の中に腫瘍が見つかり
それが原因であることがわかったとする。
しかし、手術で切除できるものでなかったとする。
まず、原因がわかったことで
安堵できる部分があるだろう。
原因がわからないときは
大病が潜んでいたら?
ずっとこのままなのか?などの不安があれど
原因がわかり
命を脅かすものでないとわかったり
痛みに効く薬がわかったとする。
これだけで、大きく違うだろう。
しかし、腫瘍自体は切除できていない。
そんなイメージだ。
心理学は、原因と対処法を教えてくれた。
そして、私の場合(多くの場合はそうだろうが)
「親」という原因にたどり着いた。
心理学的にはこれをどう解消していくかも
お話したいところだが、
それだけで1記事の分量になってしまうので
今回は割愛する。
当時の私の成熟度と心理の知識量では
この壁は越えられなかった。
この時にたまたま出会ったのが
「スピリチュアル」だ。
心理学は何がどう作用してどうなったかは
明確に答えを出してくれた。
しかし、なぜ私がその両親の元に
そのタイミングで生まれ
この人生を歩んでくることになったのか?
この点については、
心理学からでは答えは一切出ない。
むしろ、スピリチュアルの概念に出会う前は
そんなこと考えたこともなかった。
そんな時に
たまたま仕事の都合で読むことになった一冊の本。
※別途、紹介記事を書きますが、
「生きがいの創造 完全版」という本です。
「私がこの経験をするために、
この家族・環境を選んで生まれてきていたとしたら?」
「生きる」と言うことがもし
"こんな意味"を持つことだとしたら?
そんな問いを与えられた。
「生きる」ということの概念
人生の中で起こる出来事への捉え方
「自分」という存在への感覚
全てが180度ひっくり返された。
本を読み終えた時
「生きている感覚」が変わっていた。
「生きている」ということに
実感が伴った、、とでも言うのか。
「自分」という存在が
くっきりとそこに存在し出したイメージだ。
それまで
「自分の存在がぼんやりしている」
などと考えたことはない。
しかし、くっきりしてみると、
その違いは明らかにあった。
「親が悪」とは全く違う構造が見えてきた。
このときに
因果を明確にする「心理学の限界」を感じた。
繰り返しではあるが、
因果を明確にすることにも大きな意義がある。
むしろ、
社会全体としてはそちらの恩恵を受けている方が
多いだろう。
メンタルヘルス研修で
「それも必要な経験だと伝えましょう」などと
言われていては話にならない。。
カウンセリングに行って
「その経験も必要だったと捉えたらどうでしょう?」
などと言われたら、たまったもんじゃない。
因果が明確に、体系化されている、ということは
本当にありがたいことである。
私自身、心理学を学ばずに
この本にであっていたとしても
消化できていない抑圧感情が邪魔をして
全く入ってこなかっただろう。
一方で、個人の深い感情レベルになると
因果がわかっただけでは
落とし所のない感情というものがある。
答えの出ない(答えのない)葛藤がある。
スピリチュアルの概念は、
自己存在や「生きる」ということへの
概念を問い直してくれることで
善悪、正誤がひっくり返るような、
むしろ、善悪・正誤など問わないような
視点を与えてくれた。
その上で、
「自分がどうしたいか」
「どう在りたいか」
そのハンドルを握る力を与えてくれた。
心理学、スピリチュアルそれぞれに
強みと弱みがある。
だからこそ、両方をうまく組み合わせて
現実と向き合い、課題を超えていくのが
最も効率がよい、という経験をもとに
i-passはカリキュラム設計している。
心理学だけでも解けない
スピリチュアルだけでも解けない
このバランスが重要だ。
ちなみに、両親への確執は
この書籍を通して
すぐにスッキリ解消できたわけではない。
スピリチュアルとの出会いをきっかけに
半分くらいはサッと解けていった。
というより、
誰がどう、とかではなく
自分がどう生きるかに重きが置かれた
自分の人生に集中できだした
という方が正しいかもしれない。
この時すでに、確執を抱えて2~3年経っていた。
そこから、スピリチュアルと心理学を
組み合わせ向き合うことで
残りもゆっくりと解けてきて
今となっては、完全に解け
心から「親も人間だ」と思え
感謝したいことについては
心からの感謝を向けられている。
一方で、「親には感謝しなければいけない」
そんな思想は一切ない。
そう思えればそれでいいし、
そう思えなければそれでいい。
大事なのは「自分の本心」を
誰かの「善」に合わせて歪めないことだ。
ここに、「自分を大切にする」の本質がある
スピリチュアルの概念を学んだことで
それまでは手法をなぞって「自分に優しく」
くらいの理解であったからこそ難しかった
「自分を大切に」のレベルも上がっていった。
次回はその話について書いていきたいと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ご相談・お問い合わせはInstagramまたはLINEにていつでもお待ちしています♡
【自己紹介】次の記事はこちら🔽
【自己紹介】記事一覧はこちら🔽
▼ 他のマガジンもぜひ見てね♪ ▼
いいなと思ったら応援しよう!
![めぐりごと/小野由布子(i-passトレーナー)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141030876/profile_e462c18c476acc2021828a512ff72f5a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)