「誰も取り残されない社会」〜教育ができることは？〜
これを読んでくれた人はわかると思いますが、私は今「教育」を主軸に色々活動をしています。今回はなぜそこに行き着いたのかを説明します
軽く人生を語ると
私は親の転勤に伴って5歳からシンガポールにいました。最初は「旅行かな？」とぼんやり思ってたら、なぜか学校で英語を喋っていました
通っていた学校は「みんな違くてみんないい」の天国みたいな場所でした
英語を喋れるしか共通点がないくらい国籍も年齢も信じてることも食べるものも全然違う環境がすごく心地よかった
マイノリティーとかがないくらいに「多様性」に溢れていた
学校内外で色んな習い事をしたり、お泊まり会やパーティーを開いたりみんなと楽しく過ごしていたら、親の仕事の都合で急遽、小学5年生の時に日本に帰国することになりました
私は地元の公立の小学校に編入しました
家族で日本語を話していたものの、教育課程は全て英語だったため、当然授業にはついていけませんでした
小学校1年生から漢字ドリルを一からやり直したり、夏休みをほとんど登校して担任の先生とマンツーマンの授業をしたりして、なんとか勉強にくらいつき、小学校を無事卒業しました
それでも日本の文化や常識に追いつくのは大変で、徳川家康を知らない、九九を言えない、鶴を折れないことを知って、どんどん自分の日本人アイデンティティが崩れていきました
さらに「純ジャパ」っていう言葉に出会い、自分が日本人として受け入れられてないと感じた時期もありました
転機
そんな風に学校でも社会からも疎外感を感じていた頃にある出会いがあった
コロナもある程度落ち着いてきて、ゲームに飽きて、日本の勉強にも慣れてきて、刺激がなくなりつつあった高校1年生の春に友達と「なんかしたいな」って話してました
そこで偶然「こども食堂」を知りました
こども食堂は色んな理由でご飯を食べるのが難しい人（主にこども向け）に無料または低価格でご飯を提供するところです。全国に9000箇所以上と公立小中学校と同じくらいの数を誇ります
たまたま学校の近くにもあったのと料理が得意だったのもあって、友達何人かと一緒にボランティアに行きました。私立の中高一貫校に通えてるものすごく恵まれた立場にいる私たちからすると想像もできないような言葉が聞こえてくる環境がすごく新鮮だった
ある日、こども食堂の広報の人と話していく中で「無料塾」という存在を知りました
そして、私はこの2つの活動を軸に興味分野を広げ高校生活を充実させました
2つとも「貧困」がテーマになってて、恵まれた環境で育った自分が関わっていいのかはすごく悩みました
しかし、私は妙に親近感がありました。
それが「社会的排除」です。
社会的排除とは、生まれ持った障害、疾病、家庭環境、失業・貧困などによって、社会や地域から排除、取り残されている状況のこと。「誰一人取り残さない」ことを理念としているSDGsやソーシャルインクルージョンの対義語とも言える言葉です
私は小5で日本に帰国して、自分の居場所はどこにもないって思った。彼らも理由は違っても社会の一部に入れないでいる
そこで私は
「誰も取り残されない社会を作りたい」
と思った
で、どうしようと思った私は今「教育」がヒントだと思っています
幼い頃から広い視野を持って過ごすことが大事だと気づいた。でも、日本の一般的な学校だと実現されにくいと思う
日本の教育では「特別」な人を分けて対応することが多い
例えば、日本だと特別支援学校を作って健常者とそうでない人が別れて教育されている。この制度は国連からやめるよう勧告を受けています
他にも、主に日本語が苦手なこどもたち向けに通常の授業を受けないで別室で行う「取り出し授業」があったりします
管理する側はわける方がスムーズに行く
でも、それだとお互いが何に苦しみ・悩むのかがわかりにくくなる
それぞれが個性を持つ人間であることを理解できないまま大人にならないと、自己責任論を唱える人が次から次へと出てくると思う
お互いを思いやれる心を持つことで、数十年後の日本の未来は明るくなると思う
そのために、何がインクルージョンのヒントなのかを探し歩くように色んな方面で教育に携わっています（教育以外に関してはまたあとで）
・教育団体でインターン
→ 課外活動をする高校生のサポート
・政治家インターン
→ 帰国生の公的支援
・52Hzアクセラメンター
→ 海外大学を目指す高校生のサポート
・無料塾の運営
→ 通塾が難しい中学生の勉強のサポート
今後の話
これからどうしていきたいか、正直わからない
来年からアメリカのある女子大学に進学する予定ですが、教育学以外の分野にも学びたい分野がたくさんあって（ジェンダー学、社会学、経済学、公衆衛生、芸術など）悩み中です
そこでnoteを通じて自分の想いを発信したり、他の人の意見を聞いたりする予定です
また、多様性という観点に着目することになった人と変わったところを持ついわゆる「ハズレ値な自分」についてもう少し語ります
そしてまだ話したいことが山ほどあります！
・ギャップイヤーをとった詳しい経緯
・海外大学受験のヤバさ
・旅行（18歳ながら、29都道府県を制覇）
・その他の教育事情（校則、私学の治外法権）
・誘拐されかけた話
なので、
フォローして待ってくれると感謝カンゲキ雨嵐