衣装製作でこだわっている点
写真は、Senart劇場の衣装さん控え室からの眺め。バルコニーがあって、夏は気持ち良いです。
さて最近、緊急で早替えさんに呼ばれて行ったんですけど、そのカンパニーのお衣装たちが、久しぶりにツッコミどころ満載だったんです。
まぁ、それはそれ、別にカンパニーの人たちが納得しているのなら私があれこれ言う筋合いでもないんですけど、演者さんがまぁ次々とお直し依頼にやって来る訳です。
楽屋付きさんの中には、ばっさり「私の仕事じゃない。作った人に言って」とお断りする人がいる、と言うかほとんど(実際、修理以外は管轄外ではある)ですが、私は出来るだけ協力しています。
気分良く舞台に乗って欲しいじゃないですか。
で、その頼まれたお直しと言うのが、中には完全にカットが変わってしまうものもあって、正直、作った衣装さんが見たら気を悪くしないかな…と心配になるレベルで、知ってる人の作品だったら困ると思って衣装さんの名前聞いたら、フツーに一緒に某アトリエで仕事した事ある子だった😱
そう言えば、その頃製作していた舞台の、とある演出家さんの事を酷く悪く言ってたの思い出したけど、これだったか!
文句の結果、衣装に出てました😅
で、そんなこんなをムスメと2人ランチの時に話していて聞かれたのが、タイトルにもある"衣装製作でこだわっている点"。ムスメには気をつけている点を聞かれたんだけど、気をつけるのなんて全てに決まっているので、こだわりポイントを考えてみました。
衣装デザイン以外の、製作部分だけをまとめて見ると。
着付ける相手がよりステキに見える事
人それぞれ、体型も肌色も違う訳で、同じピンクを欧米人とアジア人に使うことは出来ないとか、タックの位置が体の幅に合わせて違って来るとか、色々あります。
しかもこの国、人種混ざりすぎててみんながステキになるようにしつつ、全体をまとめるって、結構頭使います。
「私は目がブルーだから、緑は着ない」とかって言ってくる俳優さんも多いですしね。
素材選び
楽屋姫、早替えさんたちの負担にならない素材(しわになりやすかったり手洗いやクリーニングしか出来なかったり、乾燥に時間がかかったりする素材は出来る限り避ける)。
今回、一点どうも一度洗ってしまったらしい、硬めのウール生地がありました。
そう言うのって、洗ってしまうと細かい皺が残ってしまう上に白だったので、余計目立つ。
演出家に何度もこのシワ何とかならない?って詰め寄られたけど、裁断前の地のしもしてない上の、洗濯機使用。
無理です。そうならないようになら出来たけど、手遅れ。解って🖐🏻
そのままブティックに並べても販売出来る仕上がり
これが、多分1番のこだわりだと思います。
とにかく、「どうせ見えない」ってセリフ、良くアトリエで耳にしますが、嫌なんですよね、それ。
見えようが見えまいが、関係ない。手抜きをするのがとにかく嫌い。
で、人が手抜きしてるのも見逃せないから、私の下に付く人は多分めんどくさいなって思っている事でしょう😆