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エッセイ#11 さようなら、悪夢

いつからだろう。
毎日のように見ていた悪夢を、ほとんど見なくなった。ふと、そう気が付いて理由を考えてみた。
頭の中では整理しきれないので、マインドマップ方式で書き出してみた。

まず、紙の中心に「悪夢を見なくなった理由」と書き出す。次に、違う角度から考えた理由を書き出す。4つ程浮かび上がった。

まず一つ目。
「毎日忙しい」
これに尽きる。働いて、家事をして、子どもの世話をして、寝る。
子どもと寝落ちすることも多い。
ただ、疲れているからといって熟睡しているかどうかは怪しい。
なぜならリベンジ夜更かし(寝る前にスマホを見ること)がなかなかやめられないからである。


そして2つ目。
「寝る前に楽しいことを考えている」
これはリベンジ夜更かしに繋がってしまっているが、寝る前に欲しいものや好きなものを調べることが多い。嫌なことを考える時間が減り、ポジティブ脳で眠りにつくことができるようになった気がする。ただ、浪費につながるリスクがある。


3つ目。
「やりたいことが増えた」
韓国語の勉強やルセラフィムの推し活、ドラマ鑑賞に手帳時間、読書と読書ノート作成など、仕事と家事の隙間にやりたいことがたくさんある。
次は何をしようか。やりたいことを考えているから、自動的に嫌なことを考える時間が減った。
また、推し活においては「推し」がいることで孤独を感じにくくなったように思う。推しを見ているだけで寂しさから解放される。推しがいる、ファンがいる。私たちは同じ地球上のどこかでそれぞれ頑張って生きている。それでいいじゃないかという気がしてくる。


そして4つ目。
「子どもとの時間で幸せホルモンUP」
やはり、可愛い我が子と笑いあう時間は最高の癒しだ。目が合うだけで、ハグするだけで、会話するだけで、幸せホルモンがドバドバ出ている感覚がある。


思い返せば、私が見る悪夢の内容はだいたい「人から嫌われている夢」だった。誰かに無視されたり、昔の知人に嫌われたり、逆に苦手だと思っている人と仲良くしていたり。←これは一見いい夢のようにも思えるが、起きた時のショックが大きいので私にとっては悪夢である。


人から嫌われるのが怖い。
人からどう思われているのか気になる。
昔の私はこの気持ちが大きすぎた。
今の私もこの気持ちは変わらずあるのだけど、子どもが生まれたことでいかに効率的に時間を作り出すか、生みだした時間で何をしたいのかと考えるようになった。
どうありたいか、何を大切にしたいか。
「他人」軸に傾いていたバランスが、「自分」軸に重きを置けるようになって良いバランスを保っているように思う。


さようなら、悪夢。



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