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たった1人、わが子に効くコトバと応援歌

「マンモス校の圧がつらい。もっと自分にあった学校に行きたい!」

そうして居場所探しをするように始まった息子の中学受験。ここ(本番直前)までのプロセスは、紆余曲折、一言では言い表せない凝縮した時間。

それはきっと、どの子もそうですよね。自分の描いたもののために、ここまできたことが本当にすごいこと!心から拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

投稿がこんなギリギリになってしまってしまいましたが🙇‍♀️、試験前の最後の最後に、メンタルを整え、わが子の支えになったペップトークについて、参考までにお伝えできればと思います。ゆったり読んでもらえたら幸いです。

📣ポジティブな声かけ・ペップトーク


もともと、集中力もあまりない上に、気分のむらもある息子。私もあたふたしがち(笑)それでも2月1日は来る…。そんな受験追い上げの12月ごろ、このままで大丈夫だろうか・・・と不安が募り、その不安に揺らされたまま本番を迎えたくない!

と感じた時に、ふと思い出したのがペップトークでした。それはアメリカのスポーツの世界で、試合前の選手の心に火をつけるために監督などが行う激励のショートスピーチ。

日本でも相手に勇気を与える励ましの言葉がけとして、教育や子育ての現場でも活用されているといいます。

ありがたいことに、以前からの知り合いで、発達特性のあるお子さんの支援を専門にしている武智俊典さん(日本ペップトーク普及協会認定講師)からペップトークのことを聞いていたので、これは!と、親子でオンライン講座を数回お願いして教えてもらいました。

勉強でやることは彼なりにやってきた。いったんみんなで落ち着こう。そう思って学んだことは、本番前の心の揺れを支えてくれるものでした。

📣わが子の感情とともに

大本命の試験数日前の息子はというと、

とにかく、緊張!ソワソワ。ネガティブ。すでに前受け校の合格はあったものの
、大本命の緊張度は別でした。いきなり、受験後にやりたいと思っていたことをゴール目前にやり始めてみたり、「何やってるのー」状態な時も(笑)

でも、もうすぐ目指してた本番がやってくる。それはそうもなりますよね。
そこで受容。

「緊張するよね。そりゃ怖いよね。あと何日だもんね。お母さんもそうだから、○からしたらもっとだよね」

そうやって背中をさすったりしながら、彼の感情を受け止めました。
松岡修造さんばりの前のめり応援型だった夫も、息子の肩を抱き、
「ここまで諦めないで頑張ってきたから、○の受験はもう成功しているよ」と、声をかけたことを覚えています。そう、家族一丸となった受験は、親にも成長の機会をくれました。

📣「ある」に目を向ける

人って不安な時、「ない」に目を向けがちですが、こんな時こそ、「ある」「できている」に目を向ける時。とはいえ、これがまた難しい。だからこそ、いざって時に、どんなに本人がネガティブに傾いていても、

「○は真剣だからこれだけ緊張するんだよね。それは今まで頑張ってきた証拠。お母さん、ずっと見てきたから知ってるよ。大丈夫。今までやってきたことを信じよう」

と、プラスに転換していく声かけを心がけました。そして前回の記事にもあったような写真パネルを一緒に見て、できたこと探しをしていました。

なぜでしょう、自分のビビリ具合はさておき(笑)、子どものことにはだんだん肝が座っていった気がしました。


📣どんな言葉がけがいいか、嫌か、わが子と共有

武智さんによると、子どもによっても本番前にかけてもらいたい言葉は違うそう。
「諦めないで頑張ってこい!」と言われて鼓舞するタイプと、「いつも通りやっておいで」と言われて安心するタイプ。

もしくは肩だけポン、と送り出してくれる方がホッとする子もいるかもしれない。

試験数日前ではありますが、どんな言葉かけがいいか、少しの時間でもいいので確認し合っておくのも良いかもしれません。わが子も本番を迎えるイメージトレーニングにもなりました。(ちなみにどんな時にミスしやすいかのイメージも効き、本人曰く、本番で最後にミスに気づけて修正ができたということもあったようです)

📣マウンド(試験)に立つ時に効いたマイ応援歌

そうして迎えた本番。ギュッと手を繋ぎ、笑顔で「行ってらっしゃい!大丈夫だよ」と送り出し、息子は黙って、うん、と頷いて試験会場へと入っていきました。

この時、本人が心のなかで歌っていたマイ応援歌が1番彼を支えたんじゃないかと思います。

それが「燃え上がれ!燃え上がれ!燃え上がれ!◯くん!」でした♪

特にガンダム好きなわけではないけど、フレーズが気に入り、この曲がお守り代わりに。そしてオンスイッチが入って試験に挑めたようです。

言葉の力ってすごい。ほかの誰でもない、わが子に効く言葉や歌。それがここぞという時に力を発揮する手助けをしてくれるかもしれませんね。


*発想力や感受性が豊かでユニークな息子。ディスグラフィア(書字障害)などの発達特性がありながらも、どうありたいか彼なりに、そして一緒に考えて、進んできました。横には折り紙のお守りをくれて送り出してくれました妹の存在も。

そんなこんなもあってか、2月1日前夜には、「なんだか幸せを感じるよ〜。ありがとう」とポソっと言った息子。今では「細かいことはあまり覚えてないんだよねー(笑)」なんて言いますが、でもそれでいいんです。今を生きてるってことだから。

こうして、たくさんの人に支えられて大切な経験をできたこと、わたしは今でも感謝しています。

長くなりましたが、これまで親子で乗り越えてきたこと、ご本人の頑張り、それを信じて…読んで下さったみなさん、
行ってらっしゃい!心から応援しています☺️


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