優しさとは。鉄郎から学ぶこと
こんにちは、北海道に帰ってきています。
ラーメンを食べて思い出したんですが
皆さんは、銀河鉄道999を見たことはありますか?
見ていない方にはさっぱり意味がわからないかもしれませんが
見たほうが良いです!
私は、現代版は見ていませんが
昔の作品はネットやDVDではじめから見ました。
主人公の鉄郎の性格が
私はかなり気に入っています。
簡単に銀河鉄道999の内容をお伝えしますね。
2221年、未来の地球が既に滅びかけていて、
貧困層は地球から出られずそのまま飢え死にしたり、機械化人の迫害の対象になります。
富裕層は機械の体に乗り換えて、機械人形としてデータが壊れない限り永遠に生き続けるんですよね。
引っ越しは、銀河鉄道に乗車し各惑星を周る事ができるので、自分にあった星に移住する感じです。
世界ではなく宇宙を舞台にしている物語なんですが、昭和52年に作られのに、こんなに現実的な未来を予想しているなんて本当に驚きです!
そこに出てくる主人公の星野鉄郎が、無料で機械人間になれる星に行くために、謎の美女メーテルと一緒に銀河鉄道999に乗って様々な惑星を旅するといった内容になります。
鉄郎はラーメン大好きで、毎回食べてるんですよ。
鉄郎の性格の何処が好きかといいますと、
●目的達成のみ考えている。
●諦めない。
●人に惑わされ無い。
●意思が強い。
●優しさ(強さ)を持っている。
弱点は、寒さのみ。
本当に命がけで生きてるんですよ。
鉄郎はもともと貧困層なんですよね、お母さんも機械化人に殺されてさぞかし悲しかったと思うんです。
ですが、鉄郎は自分の目的や意思は絶対に曲げませんし、悲しい事があっても、前向きに立ち向かう。
とにかく、生きる力が強いんです。
目的を失うほど恐いものは無いようです。
他人に惑わされたりしない強い意思は、これから誰もが必要になる事だと思います。
鉄郎が仕事するなら、まずサラリーマンは無理ですね。
鉄郎はおそらく開拓者かテロリストだと思います。
物語の中で私が一番インパクトをうけ、考えさせられた内容が
第10話です。
ある星で、ラーメンを食べていた鉄郎は、貧困層の人々がお腹を好かせているのを見て、
可愛そうだからラーメンをおごってあげたんですよ。
自分も貧困層だったので気持ちが分かるんでしょうね。
ですが、一人におごると、また別の人が『この人におごったなら私にもおごれ!』と言うんです。
鉄郎的には、確かに『平等にしてあげないと親切とは言えないかもしれない…。』と
その時は『世間体』を気にするんですよ。
ですが一人、また一人とどんどん貧困層が集まってきて追い回されたんですよね。
結果的に鉄郎は自分のお金を全て失った訳です。
ここまでで感じた事は…。『共食い』というやつです。
水槽の中の金魚は毎日餌をもらっていますが餌をもらえなくなり、
『飢えた金魚は共食いをし始める…。』これ、人間社会も同じに感じます。
与えられている事で生き続けているとしたら
与えられなくなった時にどうなるか?と言うことです…。
共食いされない為には強くならなくてはいけない。弱肉強食でしょうか。
強いものが生き残る。
ですが問題なのは、強いものより弱い者が圧倒的に多すぎるということです。
弱い者を助けて、優しさ『感情』を出しすぎるときりがありません。
いづれ鉄郎のお金のように、皆の為に自分が犠牲になると言うことです。
全て失ったときに、もしも本当に助けたい人がいても助けられなくなってしまう。
自分自身まで倒れてしまっては意味がないんです。
『一人は皆の為に、皆は一人の為』にという教えが正しいのか私にはわかりません。
誰もが皆、自分を守る強さがあれば、
誰かが犠牲になって助けなければならない状況も防げるのではないかと感じるからです。
『可哀そう』という感情は誰にでも有りますし、助けてあげなければならないのかな?と良心がゆれる事も有りますが。何処かでストップしなければ自分まで共倒れしてしまうんですよ。
ですが、本当に可哀そうなのかよくよく考えて下さい。
物事には原因と結果が全てで、子本的に人の心はその人にしか分かりません。
話は銀河鉄道999に戻りますが、
追い回された鉄郎はその後、貧困層の中の一人に助けられました。
名前は『花子』
花子は本当に優しい女性でした。ですが花子は貧乏で、
ラーメン屋の裏で残飯をあさりながら必死に生きていました。
花子には年老いて痴呆症になっている両親がいました。
花子のお父さんは体が悪くいつどうなるか分からない状況。
娘が結婚式をあげるのを心待ちにしています。
そんな時、他人にラーメンをおごる優しい鉄郎を、
自分の価値観と同じだと勘違いした花子は鉄郎を誘拐し部屋に監禁します。
鉄郎は銀河鉄道999に乗り遅れる事が心配で脱出を心見るんですが、
何故花子が鉄郎を監禁したかを知ります。
痴呆症の両親に、演技も良いから自分の晴れ姿を見せて親孝行したいという
優しさゆえ起こした犯行でした。
鉄郎の知ったことではありませんが、鉄郎もまた優しいところがあるので
言われる通り、花子の旦那という演技をして
花子と結婚式をあげるんです。
両親大喜び。めでたしめでたし。のはずですが
花子は鉄郎を逃したくないという欲求!
鉄郎に『ここに居てちょうだい』
『優しい鉄郎さんなら私の気持ちが分かるでしょ?』鉄郎にすがるんですよ。
私が思うに、花子の本当の欲求『自我』です。それで、おそらくですが
世間体を気にしている人や、花子みたいに自分よりも両親の為に生きて来た人は、
生まれてからずっと、狭い価値観の中に生きてきたんだと思うんです。
自分がやりたい事よりも、周りのために自分を我慢し、
自分の親や周りの人が幸せになることが、自分の幸せだと思って生きているんです。
だから、優しさというものを、勘違いして大人になったわけです。
もしも花子が、自分の価値観や可能性に気が付いていれば
親を助けるために、もっと勉強し、貧困から脱出する方法も見つけられたはずです。
よって、周りに合わせ、人の気持ちを考える…というのは考えものだと思います。
肝心な自分の気持ちを我慢した生き方は本来の能力を発揮出来ない為、
結果的に自分も、自分の周りの事も助けられないという事に繋がるのだと感じました。
「自分を犠牲にして人の事を助けること」が」「優しさ」だという、勘違いから、
似たような「優しさ「」を持った鉄郎がその気持ちを分かるはずだと思い込んだ花子でしたが、
当然鉄郎には「目的」が有りますし、通りすがりの花子にできることは、ここまでです。
鉄郎は花子にはっきりと『分からないよ!それより機械の体を手に入れるんだ!』
『汽車に遅れるからもう行くね!』とおさらばしました。
花子は鉄郎に、親孝行の手伝いをしてもらった感謝と
自分は鉄郎のように生きられなかったもどかしさからか、涙を流していました。
ただ、父親が亡くなる前に鉄郎のおかげで「親を安心させられた事」が
「花子の人生」の生きる目的だったのかもしれません…。
※あくまでも私の解説なので、とらえ方は人それぞれですが…。
まとめますと、優しさだけでは自分も人も助けることが出来ず
人の為に生きるという自己犠牲が優しさだとしたら、本当に困ったときに
誰も助けることが出来ないんです。
自分の方向性をしっかり定めて、強く生きることが結果的に人を守る力になるのなら
優しさとは強さなのかもしれません。
MegArt 。
ps.メーテルの事忘れてました(;´・ω・)
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