「光る君へ」第45回がざっくりわかる!ネタバレ雑感メモ
道長が詠んだ望月の歌について四納言が意見をかわす。源俊賢は「すべてを手に入れてこの世は思うがまま」という意味だと、公任と行成は「今宵は本当に良い夜だなあ」くらいでは? と。月は妃を表しますし、と行成。斉信は「どうかなあー?」
毎日道長に怒鳴られているという摂政・頼通に「父上(一条天皇)に怒鳴られてみたかった……」と漏らす敦康親王は幼い娘もいて幸せそう。だが、程なく21歳で世を去った。「道長によって奪い尽くされた生涯であった」のナレーション。
夜、灯火の作る自分の影の濃さを見る道長。半月にも雲がかかって暗い。
左大臣・右大臣に儀式をサボる嫌がらせをされた頼通。道長に訴えるがむしろ「うろたえるでない」と叱られる。まだ若いとはいえ、頼りなげな感じ。
母まひろに、宮仕えを始める決意を伝える賢子。内裏か土御門殿の女房に推薦してほしいと頼む。
賢子が勤めに出て家を支えてくれるなら、旅に出たいと父・為時に告げるまひろ。物語で書いた須磨・明石や、夫・宣孝が赴任していた大宰府、友がいた松浦にも行きたいと。
早速、太皇太后彰子のもとに上がり、賢子を紹介するまひろ。「必ず生きて戻ってまいれ。そして土産話を聞かせておくれ」「これを持って行くがよい」と、餞(はなむけ)の懸守(かけまもり)と、この石はアメジストかな? 彰子、かっこいい。「そなたに似て賢そうな顔をしておる」このドラマだと異母姉妹になりますね、この二人……。
続いて道長と倫子夫妻にご挨拶するまひろと賢子。その後、声をかけられた倫子に、以前頼まれた「道長の輝かしい姿を描いてほしい」という件、お断りするまひろ。
局で、源氏物語の既存分と未発表宇治十帖(たぶん)の原稿を賢子に託して先に退出させるまひろ。入ってきた道長は御簾を下ろし、行かないでくれ、とすがる。道長、さっきは「大宰府には船に乗っていけ」とか言っていたのに、かっこ悪い。「これ以上、手に入らない方のおそばにいる意味は何なのでしょう?」「ここらで、違う人生も歩んでみたくなったのでございます」「私は去りますが、賢子がおります。賢子はあなた様の子でございます」(道長ここでやっと知るが、とりあえずそれは置いといてまひろ! となって)「お前とは、もう会えぬのか?」「会えたとしても、これで終わりでございます」道長の手をゆっくりとほどいて戻し、局から御簾をすり抜けて出てゆく。
京の町から、小鳥が飛び立つ。それを見ながら、市女笠姿で旅立つまひろ。お供は乙丸。
倫子は、藤式部まひろに断られた「道長の輝かしき物語」の執筆をレッド姐さんこと赤染衛門に頼む。「衛門がいいのよ」との倫子の言葉に赤染衛門は奮い立つ。栄花物語爆誕の世界線。
女房名「越後の弁」となる賢子。それを物陰から見守る道長は、自身の子だと知らなかったこれまでを思ってか悔しそう。体調も悪そう……。
「出家いたす」と道長、倫子に宣言。必死に止める倫子「藤式部がいなくなったからですの?」。全く聞かずに「許せ」と倫子の手をほどいて戻す道長。
須磨の海岸で、笠を外し、杖を投げ捨てて波打ち際を走るまひろ。少女のよう。解き放たれている感じだがどこか寂しげでもある。(ドローン撮影の名シーン。曇天がまた良い)
公任・斉信・行成が出家した僧形の道長のもとを訪れる。行成は相変わらず道長推し。しんみりする一同に頼通への助力を頼む道長。あれ? なんかそんなに俗っ気抜けてなくない?
大宰府に着いたまひろ、町の賑わいに驚く。宋人もいっぱい。そこに、なんと昔越前でいろいろあった(ざっくり言うと国際ロマンス詐欺未遂で殺されかけた)周明を発見、運命の再会を果たす(映像がスローモーションだよ)。
次回、「刀伊の入寇」。紫式部が刀伊の入寇に巻き込まれるって、まじか!