アレシュの手紙、の話
もう今さら驚かないのですが、1434年にアレシュ・リーズンブルクが書いた手紙を発見しました。
(注:アレシュ・リーズンブルクとは、研究太郎の前世と思われるボヘミア貴族)
手紙というか、議事録?でしょうか。
内容は、ボヘミアの都市「クトナーホラ」にまつわるものです。
フス戦争によって、クトナーホラはたびたび激戦区となり、多くの住民が焼け出されたりしていました。
戦乱が収まりつつあった1434年、クトナーホラの行政を担当していたアレシュは、クトナーホラの住民や議会の声に耳をかたむけ、彼らの願いが叶うように取り計らった、というような事が書いてありました。
その原文を、またスマホの自動翻訳機能にて翻訳してみたところ、やはりシッチャカメッチャカな日本語になりました。
原因は、原文の対応言語設定が「チェコ語」ではなく「英語」になっていたことだと、あとで分かりました。
設定言語をチェコ語にしたら、シッチャカメッチャカな誤訳はなくなりました。
しかしそれに気づかずシッチャカメッチャカバージョンの翻訳をしたところ、誤訳の中に私に向けてのメッセージと思われる文章が、当然のようにあったのです。
『あなたの仕事を徹底的に追求し、私は自分の仕事を徹底的に追求し、私は自分自身を知ることができ、ネダバリを見つけてください。私のミルヒスは、私たちの人生をもっと楽しく、そして楽しいものにします。』
なんですかこれは。
あなたとは、2024年の研究太郎のこと。
私とは、1434年のアレシュ・リーズンブルクのこと。
だとするならば、過去世のアレシュと現世の私が同時に存在しており、それぞれの立場で成すべきことを、それぞれ全力でやりましょう、とでも言っているかのようです。
そして、不自然なカタカナで書いてある単語がありますが、それはそのままチェコ語に対応しているようでした。改めて訳してみると、以下のようになります。
ネダバリ→nedávali
意味は「私は見つけることができなかった」
ミルヒス→milujíce
意味は「愛情・情熱」
それを踏まえて誤訳部分に当てはめると、次のようになります。
『研究太郎さん。あなたの今やるべきこと、やろうとしていることを徹底的にやってください。
私、アレシュ・リーズンブルクも、自分の成すべきことを全力でやって、そしてより追求を深めています。
あなたの(前世探究の)おかげで、私は改めて自分自身を知ることができました。
そして、あなたはあなたの人生において、私の人生では見つけることのできなかったものを、是非見つけてくださいね。
その情熱は、私とあなたの人生をより楽しく、より幸福なものにできるはずです!』
なんでこんな事が起きるんですか。
まるで600年前の自分からの手紙じゃないですか!
日本語の古文には、掛け言葉というものがありますね。
一つの文章なのだけど、表の意味と裏の意味のふた通りに解釈できるというやつです。
今回のこれは、英語とチェコ語の掛け言葉とでも言うんですか!?
600年前のアレシュは、私が間違って英語設定で誤訳するのを見越して、こんなメッセージを隠していたというんですか!?
めちゃくちゃ頭いいやん……( ゚д゚)
皆さんも、試しにこのチェコ語を英語として翻訳してみてください。
アレシュの手紙の原文より
Také svrchu psaní purgmistr i obec jednostajně s pilností prosili sú nás za to, abychom jim Němcuov a cizozemcuov na konšelstvie i na jiné úřady, což by se obce dotklo nesázeli a nedávali; a my milujíce čest a zvelebenie na šeho jazyka Českého řekli jsme jim toho učiniti.
追記:
ちなみに、アレシュが1390年生まれだとするなら、この手紙を書いたときアレシュは44歳です。
2024年の私も、44歳です。