ボヘミア王国英雄伝説【アレシュ編・序章第一話】アレシュ、ボヘミアに帰還す
西暦2024年8月。
アレシュ・ブジェシュショフスキー・リーズンブルクは、故郷であるチェコの東ボヘミア地方・ジェルノフの町に降り立っていた。
自身の名について「シュが多い。発音しずらい。」と毎回口をとがらせながらぼやいているそのおっさん青年はどう見ても日本人の顔つきをしており、右肩にはナップザック、背中にはリュックサックを背負い、それらにぎっしりと3泊分の荷物を詰め込み、首からタオルをかけて汗を拭いているといういで立ちであった。それは遠路はるばる日本からやってきた生粋の日