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もう何年も、彼は心のなかで自分の生活を書きつづる癖がついていた-- 生きることと書くことが同時に行なわれるのだ。 2021/03/28

 日曜日。長女は今日から塾の春季講習が始まった。

 ロレンス・ダレル『アレキサンドリア四重奏3』を読んだ。バルタザールが語る真相も、バルタザールにとっての真実でしかなかった。

もう何年も、彼は心のなかで自分の生活を書きつづる癖がついていた-- 生きることと書くことが同時に行なわれるのだ。彼はこの瞬間を体ごと紙に写し取った。生きているままに、焼き立てのままに、裸で剥き出しにしたままに⋯⋯。
ロレンス・ダレル『アレキサンドリア四重奏3』P.225

  塾のテストの丸つけを100分de名著を見ながらしていた。トラークルの『夜と霧』が読みたくなった。


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