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ドラコニアってのは龍彦の領土っていう意味なんだよ

澁澤龍彦に興味を持ったきっかけは何だったんだろう。

もともと中学生の頃にマルキ・ド・サド『悪徳の栄え』『美徳の不幸』を読んで自分の中で文学すげー、なんでもありだなと思ったという原体験があるのだけど、その訳者が澁澤龍彦だったんだよね。

まぁその時は特に意識していなかったのだけど、大学で写真を撮るようになって細江英公とかを経由して再会した感じだったのかもしれない。

土方巽を撮った『鎌鼬』とか三島由紀夫を撮った『薔薇刑』とか、四谷シモンとか。

そんな所から気になりだしてた時に一気にヨーロッパの秘密結社やら、錬金術やらに興味を持って全集を一気買いしたのでした。

で、そんな澁澤龍彦の大回顧展が世田谷文学館で行われた際の公式カタログを京都の誠光社で見つけたので思わず購入。

没後三十年、と帯に書いてあってもうそんなに経つのか、と驚き。ちなみに「ドラコニア」と言うのは自ら名付けた「龍彦の領土」と言う意味の造語。同盟の小惑星があるのだけど、そっちじゃないよ。

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