プルーストはプリズムみたいだ。彼、ないしそれの唯一の目的は屈折させること、そして屈折させることによって、回想のうちに一つの世界を再創造することである。 2021/01/15
会社の研修合宿みたいなものがあり、2人で1部屋なのだけど、同室の相手が誰かなと思っていたら、ロナウドだった。彼はサッカーは得意みたいだけど、エクセルとかは苦手で、手伝ってあげたりした。なんかいつもスーパースターで大変だろうから、特別扱いせずに普通に接することを心掛けた。そんな夢を見た。謎。
今朝も寝坊気味に起きる。最近GARMINで計測しているデータによると、眠りがとても浅いみたいで、深い眠りが0分だったりする。まぁ、ロナウドとエクセルしてるんだから、深い眠りではないんだろうな。納得感のあるデータだ。
終日在宅勤務。会議したり。打ち合わせしたり。昨年やっていた早稲田大学の恩蔵先生の研究室との産学連携プロジェクトの成果をMarkezineにリモート取材して頂いたのはいつもとちょっと違う仕事で面白かった。
妻は頭痛がすると終日調子悪い感じ。夕方近くにコンビニパスタを食べてしまった。糖質モンスターだなぁと思いながらも美味しいから困る。夕飯は控えながらついに終業。今週はなかなか忙しくて寝不足が続き、本を読む時間が満足に取れなかったので風呂に入りながらスティーブンソン『ジキルとハイド』を読了。続いてナボコフの『文学講義』の『ジキルとハイド』の章と、続いて『失われた時を求めて』の章を読んだ。実は世評ほど夢中になれないのだけど、それでも昔よりは楽しく読めている。『失われた時を求めて』の章がとてもよくて、プルーストもまた読みたいなんて思い始めた。学生の頃読んだ時には、もういいかな、と思っていたのだけど、まさか『失われた時を求めて』を再読したくなるとはね。
全巻これ宝探しであって、宝物は時間であり、隠し場所は過去である。これが「失われた時を求めて」という表題のはらむ内的意味だ。感覚から感動への変質、思い出の満ち干き、欲望、嫉妬、芸術的な至福感といった感情の 波ーーこれが彪大ではあるが、奇妙に軽ろやかで透明なこの作品の素材である。
ナボコフ『ナボコフの文学講義 下巻』P.64
いや、もう本当におっしゃる通りで、あの独特のふわふわと漂うような文章は宝探しであり、軽やかで透明であり、波のように寄せては返す感じがする。自分が読んだのは学生時代、鈴木道彦の新訳が出た頃だったのだけど、あえて読みやすそうな鈴木道彦訳ではなくて、ちくま文庫の井上究一郎訳を手に取ったことを覚えている。
プルーストはプリズムみたいだ。彼、ないしそれの唯一の目的は屈折させること、そして屈折させることによって、回想のうちに一つの世界を再創造することである。
ナボコフ『ナボコフの文学講義 下巻』P.65
少し満足して寝た。