はじめての読書感想文に父娘ともに戸惑うの巻
なんだか長女が苦戦しているので読んでみたよ、課題図書。課題図書を読むのは数十年ぶり、そういやあったよな、こういうのって感じ。
自分と姉の図書館で借りた本を返しに行く道すがら、どうしてお姉ちゃんの分も私が返しに行かないといけないんだ、と文句たらたら歩いていたら、不思議な飴屋に遭遇する。それは魔女がやっているアメ屋で、特別な呪いアメを売ってもらう。呪いアメは相手の悪口を10個言いながらかき混ぜると完成するアメで、そうして完成したアメはあまりの不味さに舐めた人を1日気絶させてしまうという代物。お姉ちゃんの悪口を言いながら作ってみるんだけど、お姉ちゃんのことを思い出すと、不思議といいところも思い出されて、、、というお話。
まぁ、お話としてはとてもわかりやすく良い話。むしろ大人が読むと、ほら、ここがポイントだよ的なものがわかりやす過ぎてかえって幅がないとも感じるくらいなのだけど。
しかしまぁ、感想文というのは教えるのがなかなか難しいね。そもそも本を読み、自分が感じたことを考える、そしてそれを人に伝えるということをどう理解させればよいのか、難しい。感じたことを言語化するのが難しいんだよね、感性は無意識で、言語化はロジックだったりするから。
それと、当たり前のようにできるようになってしまったことをできない人に教えるってのは、教える方に技術がいるというか、教える方が再度その当たり前を言語化する必要がある。父には今それが突きつけられているよ。
でもそれが掴めると彼女の読書体験はより豊かなものになっていくだろうと思うから、読書感想文なんかよりも読むってもっと奥深いってこととか、自分の感性に自分で向き合うこととかを、伝えられたらいいなと思って色々話してみている。
どんなお話だったのか、どこが気になったか、自分はどう思ったか、自分ならどうするか、結局それってどういうこと?などなど。引き出してあげると子供は子供なりにいろいろ感じ取っていることがよくわかって面白い。
子供はむしろ感じとる力はあるんだろうなぁ。でもその感情、感覚、感性をなかなか言語化して伝えられない。相手の言ってることはわかるんだけど、答えようと思ってもうまく喋れない英語って感じに近い気がする。
ちょっとしたコツをつかむことと、慣れなんだろとは思うのだけど、長女は人一倍本を読む子なので、楽勝かなと思っていたところはある。が、甘かった。インプットとアウトプットは別物なんだなってのを目の当たりにしている感じ。
みんな苦労する道なんだろうなと思ったのは、ちょっと検索すると対策本がわんさか出てくるのね。
課題図書に対応!とか書いてあるんだけどこういうのに則ってテンプレみたいな感想文が集まるんだろうか・・・。それもちょっと微妙。。。
中にはブックガイドがついている本もあった。
ブックガイドは良いかもね、と思ったけど、それならブックガイド買ったほうがいいよね、という当たり前のことに気がついたのでとりあえず下記2冊を買ってみた。
結局もっと読んだ本の話をしようよ、ってことなんじゃないかなぁというのが今の自分の結論。たまには子供と同じ本を読んで、お互い話す時間をもっと取りたいな、と。というわけでやっぱり親子読書をもう少し本気でやってみるのが良いんだろうな。今回いつもより、より深く1冊の本に関して話してみてそう思ったのでした。