マクロ経済学×物理数学×心理学「乗数効果とテイラー展開と誘惑」がもたらす大失敗
今から自分でもわけのわからない話をする。
この話についてきてくれる人はすごいと思う。
まず基本的な話をしなければならない。
基本1:マクロ経済学「乗数効果」
マクロ経済学の基本として、ケインズ派の「乗数効果」がある。
マクロ経済学は国民所得をいかに高めるか?に焦点を絞った学問だ。
投資を増やして国民所得を高める。
乗数効果とは、投資及び政府支出によって所得に変化を与える割合であり、国民所得の増加分÷投資の増加分で表せられる。
今、投資が増加すると消費も増える。消費が増えると生産も増える、生産が増えると所得も増える。
くわえて最初の投資額より得られる量は少ないが、消費、生産、所得が増えていく。
あるところに投資すると、直接効果を得て収入が増えるだけでなく、意外なところからも消費や生産が起きて、直接得られる収入ほどではないものの、間接的な収入も入ってくる。
とりあえず乗数効果は「直接以外にも間接的に所得が入って増えていく」と思ってくれればいい。
基本2:テイラー展開
数学の公式にテイラー展開がある。
複素数と指数、そして三角関数を結び付ける大切な公式だ。
数式で表すのが非常に大変なので、数で簡単に表すと……
(マクローリン展開と間違えていたw)
100 = 95 + 0.9 + 0.009 + 0.000009 + 0.0000……9 + ……
右辺に注目してほしい。どんどん小数点が増えて、数が小さくなるのがわかる。テイラー展開は物理だと近似値計算の一つとして使われる。
sinX がほぼXに等しくなる(完全に等しいのでない!)と、物理の光や電磁気分野で習うはず。
0.009 以降はとても小さな数であり、物理では基本無視される。
二つの基礎を簡単にまとめると
二つを抑えたうえで本題。
乗数×テイラー展開的な誘惑
そいつは昨日記事を上げる前に訪れた。
一つの記事を上げるのに5日以上かかってしまった。
脳内で激しい争いが生じ、5日も悩んでしまった。
結局自分が欲するものを何一つ得られなかった。
「あれだけ苦しんで悩んだ日々は、いったい何だったのだ」
激しい失望に見舞われた。
5日も悩んだ背景にこそ、乗数効果とテイラー展開があった。
人が集まる以降の「→」は乗数効果であり同時に小さなメリット(テイラー展開でいう、小数点2桁以上のメリット)だ。
小さいメリットを意識しだすと、全体が大きく揺らぐ。
「あれもほしい、これもほしい。それもほしい、ついでにあれもほしい、ついでにこれも取りたい」
乗数効果というメリットを考え出すと、いかにもすべて得られそうと錯覚を覚える。
ところが一つ以降のメリットはすべて「ごくわずかで、どちらかといえば重視していない」メリットであり、、ごくわずかを強く得たいと考えると、軸がぶれ、中途半端な気持ちを抱いてしまう。
中途半端になると、最も得たいメリットすら頭の中から消えてしまい、結果として何が得たいのか、どうなりたいのかが、自分の言葉で説明できず、わからない作品(ここでは記事)が産まれてしまう。
くわえて中途半端になるから誘惑という名の悩みも生まれるし、
「これをしてはだめだ」や「こんなことをしても、メリットを得られないぞ」とどんどん時間だけが過ぎていき、結果として今回僕が味わったように「骨折り損のくたびれ儲け」しか得られなくなる。
一つのメリットに焦点を絞り、テイラー展開的な小さなメリット及び乗数効果をあきらめるのが一番よく思えるが、脳みそは強欲で「これもあれもそれも得られる」錯覚を起こす。
現実はこれもあれもそれもどころか「失敗した」という正反対な成果を得てしまう(この失敗も成功につながると思えば、痛いものではないが……)
自分の脳みそに騙されたというべきか。
失敗を自覚しながらも、また試行錯誤する時に強欲な気持ち(乗数効果×テイラー展開的なメリット)が訪れ、再び過ちを犯す。
だからこそ一つのメリットに絞り、それ以外は「いらねえよ」切り捨てる覚悟が必要なんだと、昨日の出来事を徹底的に反省して思った。
もしあなたも現在、作品(記事執筆含む)を創っているときに「あれもこれも欲しい」悩みが生じたら、
一つに絞って後はきれいさっぱり「その他の微小メリットを捨てる」覚悟を持ったほうが、僕はいいと思う。
今日の話はメチャクチャで、乗数効果やテイラー展開に詳しい人が見たらツッコミ満載でもあるけど、突っ込んでもいいから「メリット誘惑」に気をつけてほしい。
PS この記事を書いてから、なんか自分の中でプッツンというか、吹っ切れる感じがあった。おそらく自分の中で「自分が悩んでいることに対する正解を出したんだな」確信した。
あなたの中でもぷっつん、というか「あ、もしかして」思ったら、ぜひもしかしてを基に追求してみてほしい。