見出し画像

【九大図書館大解剖シリーズ#3】図書館で働く大学院生、図書館TA(Cuter)さんっていったい何者!?

こんにちは、medien-lienのちひろです!
 
今回は、「図書館大解剖シリーズ」第3弾。図書館で働く大学院生、図書館TA(Cuter)さんにインタビューを行ってきました!
 
図書館TA(Cuter)さんとは、図書館職員の方と協働して、全学生を対象とする正課外での学習等の教育支援業務を行う大学院生さんのこと。
 
そんな図書館TA(Cuter)さんへのインタビューを通して見えてきたのは、「アクティブラーニングの促進」というミッション。
 
蔵書数約425 万冊と、国内最大級の規模を誇る九州大学附属図書館。
その莫大なリソースを活かし、「自ら学び続ける人」をつくっていくことをミッションの1つとして活動されるCuterさんは、どのような思いを持って、どのような活動をしているのか…
インタビューを通して深掘りしていきます!
 
九州大学の学生のみなさんに知ってほしい情報はもちろん、学外の方も利用できるWeb学習ガイド「Cute.Guides」についてもお話を伺いました。ぜひご一読ください♪

「九大図書館大解剖シリーズ」は、九州大学附属図書館の協力のもと、九大図書館の魅力をお伝えする企画です。九大生の方にとっても、学外の方にとっても有益な情報を発信していきます! 

「Cuterさんって何をしているの?」

今回インタビューにご協力いただいたのは、図書館TA(Cuter)の塚原さん。
理学府の大学院生(博士後期課程)で、物理学を専攻されているそう!
 

インタビューにご協力いただいた塚原さん

__初めに、図書館TA(Cuter)(以下、「Cuter」と表記)さんのミッション及び活動内容について教えてください。
 
塚原さん「Cuterのミッションは、主に2つあります。
1つ目は『図書館といっしょに九大らしい自ら学び続ける”人”をつくる』こと。
2つ目は『Cuter自身が、理想のアクティブ・ラーナーになる』ことです。
実際の活動についても、この2つに準拠したものになっていると思います。『既存のリソースを活用してアクティブラーニングを促進する』というのは、活動の中心にある軸です。
 
また、活動内容については、大きく4つあります。
1つ目は、中央・理系・医学図書館のデスク、およびWebフォームでの学習相談。
2つ目に、Web学習ガイド「Cute.Guides」の執筆。
3つ目に、1年生向けレポートの書き方講座など、基幹教育(初年次教育)を支援する講習会の教材作成や講師を務めること。
そして4つ目は、QuriconやCuter Caféのような学際交流イベントの運営です。Quriconは、もともと理学部生物学科の大学院生・研究員有志により、『同じ学部内でも、学科や分野が違うと、何の研究をしているか分からない!』という声から始まったそうで、今では全学部・学府を対象としたイベントになっています。また、Cuter Caféは、Cuterが特定のテーマについて取り上げるシリーズ企画です。」
 
__なるほど、図書館にある様々な文献や資料等を活かしながら、学生の学習を支援すること、さらに、それらを通して学生が自ら「学ぶ姿勢」を育むことの2つを目的とし、それらに基づいた活動をされているのですね。
 
個人的に、1年生の頃に「レポートの書き方講座」に参加したことがあるため、Cuterさんというと講座のイメージが強くありました。しかし、今回お話を聞いて、それ以外にも様々な活動をされていることが分かりました。

教育方面への興味。Cuterの提案は「渡りに船」!

__ここからは、塚原さんご自身のことをさらに深くお聞きしたいと思います。
初めに、塚原さんがCuterの活動に参加しようと思ったきっかけがあれば教えてください。
 
塚原さん「当時図書館のカウンターでバイトをするなかで、職員の方に元々Cuterをしていた方がいて。その方に『やってみない?』と声をかけていただいたことがきっかけです。
 
私自身、専門の物理だけでなく、教育関係のことにも興味があったこともあり、これは『渡りに船だ!』と思って。活動に参加することを決めました。」
 
__学習相談の活動などは、特にそういった教育方面への期待にこたえる活動内容なのでしょうか?
 
塚原さん「そうですね。学習相談だけでなく、コロナ禍が落ち着いてからは対面のイベントもできるようになり、よりやりがいを感じるようになりました。イベントはCuter一人一人が企画を提案し、実現することができます。それぞれの個性を活かせるイベントができるので、とても面白いです。」
 
__自分でイベントを企画!すごいですね。ちなみに、塚原さんは過去にどのようなイベントを主催したのですか?
 
塚原さん「Cuter Caféとして『はじめてのLaTeX講座』というイベントを開催しました。LaTeXとは、特に数式などを扱う理系の分野でよく用いられる文書作成ソフトのことです。最初は、LaTeXにどれくらいの人に興味を持ってもらえるか分からず不安だったのですが、イベント当日は想像以上に多くの方が来てくださって。好評だったため、初回イベント後にも同様のイベントを計4回開催しました。」
 
__計4回も開催するとは、とても好評だったんですね!ちなみに、そのようなCuterさん主催のイベントは、どこで情報を得たら良いのでしょうか?
 
塚原さん「まずは、大学側から送信される『学生基本メール』(※九州大学の学生が、大学からの重要情報および緊急情報を受け取ることができるメールシステムのこと。)を通じて周知されます。
その他で言うと、図書館、理学部、工学部、センターゾーン等、キャンパス内の各箇所でポスターを掲示しています。
 
ただ、広報については、『より良い周知の方法があるのでは』とも感じています。Cuter内での話し合いでも、度々議題にあがる点ではあります。」
 
__私も、学生基本メールはうっかり見逃してしまうことも多々あるので、今後は意識してチェックするようにしてみます…!
 
その他、九州大学附属図書館ホームページ公式Xでも情報をチェックできるようなので、九大生のみなさんは是非チェックしてみてください!
(※Cuterによるイベントは、原則として九州大学所属の方を対象としています。)
 

「答えではなく、気づきを与える」こと

__ここまでお話を聞いていくなかで、Cuterさんが様々な活動をされていることが分かりました。それらの活動のなかで、意識していることや心がけていることはありますか?
 
塚原さん「『答えではなく、気づきを与える』ということを意識しています。
私は大学院生なので、学部生に対して、『自分だったらこうする』という意見を持ってはいます。しかし、それを直接伝えるより、『いかにヒントを与えて、自分自身で気づいてもらうか』といった点を重視する方が大切なのではと感じています。
このことは、Cuterのミッションである『アクティブラーナーの促進』にもつながると考えています。」
 
__なるほど、最初から答えを与えてしまうと、相手が「自分の頭で」考えることには繋がらないですもんね。
ヒントを与えることで、相手が自ら考えることを促進する。そしてその過程のなかで、図書館の利用があるというのが理想なのかなと、お話を聞いていて感じました。
 

「Cute.Guides」について教えてください!

__九州大学附属図書館のホームページを見ていくなかで、「Cute.Guides」の存在を知りました。様々なジャンルがそれぞれ分かりやすくまとめられていて、とても面白いなと思ったので、Cute.Guidesについて詳しくお聞きしたいです。
Cute.Guidesを執筆する際、塚原さんはどのようにテーマを選んでいるのですか?

※Cute.Guidesとは…九州大学附属図書館のWeb学習ガイド。図書館TA(Cuter)の大学院生や図書館の教職員が執筆している。
(Cute.Guidesはコチラから)

 塚原さん「私は、基本的には専門分野からテーマを選ぶことが多いです。専門分野といっても、中身は詳しすぎず、丁度いいレベルになっていると思います。そこもCute.Guidesの魅力の1つです。
 
一方で、やはり『初学者の学習支援』という面も念頭にあるので、学生生活にフォーカスしたガイドも結構あるんです。なので、『これを学習ガイドで⁉』みたいな内容もあったりして。例えば、料理や部活動、なかには『断捨離』について書かれているものもあります(笑)」
 
__断捨離!それは気になる人も多いかもしれませんね。
続いて、様々なジャンルのガイドがあるなかでも、塚原さんが特におすすめのものを教えてください。
 
塚原さん「HTMLについてのガイドが、非常にレベルが高くておすすめです!」
 
__HTML…ド文系の私には少しハードルが高そうですが、Cute.Guidesは基本的に初学者向け、ということを信じて読んでみようと思います…!
 
Cute.Guides: HTML/CSSによる文書の作成とデザイン

 __最後に、おすすめのCute.Guidesの活用方法を教えてください!
 
塚原さん「個人的なスタンスとして、1つ目には『ぼんやり眺める』だけでも、学びのきっかけが得られるものだと思っています。
(九大生にとっては、)同じ九州大学に所属している大学院生が執筆、選書しているということで、そういった点では安心して読むことができるコンテンツだと思います。
 
それを踏まえて、それ以外での活用方法を考えると…『そのガイドに付されている参考文献を読んでみる』というのは良い活用方法なのではないかと思います。
Cute.Guidesでは、参考文献を必ず付けるようにしていて。つまり、そこに載っている文献はCuterのお墨付きです。
 
ガイド自体を読むことももちろん面白いですが、そこからさらに参考文献を手に取ってみることは、おすすめしたい活用方法です。」
 
__なるほど。参考文献、最後にさらーっと飛ばしがちなので、今後はしっかり注目してみようと思います!
お話を聞いていて、Cute.Guidesが今後、九大生はもちろん、多くの「学びたい」という意欲を持つ人に広まればいいな…と思いました。
本日はいろいろな質問に答えてくださり、ありがとうございました!


 インタビューを通して、図書館TA(Cuter)さんの活動方針や活動内容について知ることができました。
これまで図書館TA(Cuter)さんの活動についてあまり知らなかったという九大生も、今後は図書館でのイベントやCute.Guidesに注目してみてはいかがでしょうか?
 
Cute.Guidesについては、九州大学外の方も利用することができます!
ぜひ一度、Cute.Guidesのページをご覧になってみてください。きっと興味を引くガイドが見つかるはずです!
 
新たな学びの第一歩にぴったりのCute.Guidesは、以下のリンクからアクセスできます♪

 ここまでお読みいただきありがとうございました。 

SNS展開

私たち、medien-lienもSNSを使ってラジオの情報を配信中! Twitter、Facebook、Instagramから、ぜひご覧ください🐸 ラジオを聴き逃してしまった!という方は、radikoやこちらのポッドキャストから番組をお楽しみ頂けます✨

Podcastはこちらから!
Youtube版↓

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?