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コンテンツマーケは"何を”発信するかで99%決まる

コンテンツマーケティングは”何を”発信するかで正否は決まる

世の中のコンテンツマーケティングのメソッドは、コンテンツの作り方や、バズるタイミングなど、どのように発信するかにスポットを当てたものが多いです。
しかし、コンテンツの発信方法は実は、そこまで重要ではありません。コンテンツマーケティングの成否は、ほとんど何を発信するかで決まります

需要のないコンテンツを上手な方法で配信するよりも、需要のあるコンテンツを下手な方法で発信する方が、はるかに伸びます。

例えば、インスタグラムの投稿ではジャンルにもよりますが、夕方17時から21時くらいまでに配信するのが良いと言われています。でも、実際のところ人気コンテンツであれば、午前中やお昼に投稿してもバズるんですよね。

つまり、「何を」発信するのかに比べれば、「どのように」発信するかというのは、些末な問題に過ぎないのです。コンテンツの内容を決めた時点で、勝負はほぼついているといっても過言ではありません。

”何を”発信すれば、コンテンツマーケは成功するか

では、成功するコンテンツを発信するには何をすればいいのでしょうか。まず大切なのは、人気コンテンツを参考にすることです。人気コンテンツはすでに成功を収めているので、それを模倣するのが最も簡単な方法になります。

例えば、YouTubeでメンタリストDaiGoさんが配信する健康やメンタルに関する動画が人気を集めていました。2010年代後半に参入したYouTuberの中には、DaiGoさんの配信内容を参考にした人もいて、中には数十万人規模のチャンネル登録者数を獲得できたチャンネルもあります。

つまり、何のコンテンツを配信するかを考える際は、現時点で人気のあるコンテンツを参考にするのが最も簡単な方法と言えます。ただし、単純にマネをすればいいというわけではありません。そこには工夫が必要になってきます。

例えば、インスタグラムで厚焼きパンケーキや肉汁したたるステーキなど、視覚的にバズりやすいグルメを扱う人気アカウントがあったとします。このアカウントがすでに数十万以上のフォロワーを集めている場合、全く同じことをしても自分のアカウントは伸びないのです。

なぜかというと、「視覚的にバズるグルメ」というカテゴリがすでにレッドオーシャン(過当競争)状態になっていて、ユーザーがそれに似たアカウントをさらにフォローする必要性を感じないからです。

そのカテゴリがレッドオーシャンかどうかを判断するには、実際に同じコンセプトでアカウントを立ち上げて、しばらく運営してみるのが一番です。そうすれば、もう伸びしろがないのか、それともまだ可能性があるのか、判断がつきやすくなります。
では、伸びしろがないと判断した場合、人気コンテンツをどのようにマネすればいいのでしょうか。

人気コンテンツをマネする方法1:ターゲットをセグメントする

まず大切なのは、自分が配信したいジャンルの人気コンテンツをしっかり観察することです。
先ほど例に挙げた「視覚的にバズるグルメ」のアカウントであれば、どの投稿が伸びていて、どの投稿が伸びていないのか、いいね数などを細かく観察します。

その中から特に反応の良いコンテンツの種類を見つけ出し、それに特化するという方法があります。これは人気コンテンツを参考にしつつ、ターゲットを絞り込む方法になります。

例えばステーキの投稿が特に人気だったとすれば、肉専門のグルメアカウントを立ち上げるわけです。これは、あらゆる商品を扱う総合デパートに対して、お客さんの好みの商品だけを揃えるセレクトショップのようなものになります。

この方法を取ると、顧客(ユーザー)の母数は減るかもしれません。でも、その分だけファンの熱量は高くなるんです。

先ほど例に出したメンタリストDaiGoさんのYouTubeチャンネルも、健康とメンタルヘルスの総合情報チャンネルになります。これに対して、DaiGoさんのチャンネルを参考にしたあるチャンネルは、恋愛に特化した形でコンテンツを発信して登録者数を伸ばしていきました。

このように、人気アカウントが総合的に扱うコンテンツの一部にスポットを当てて、ユーザーを絞り込むことで、熱心なファンを集めて短期間でコンテンツを伸ばすことができます。

人気コンテンツをマネする方法2:コンテンツの価値転換を図る

人気コンテンツをマネする方法として、もう一つ大切なのが「コンテンツの価値転換を図る」というものがあります。

例えば、インスタでファッション系のコンテンツを配信したいとしましょう。人気コンテンツを調べてみると、2000~3000円代のファストファッションのコーデ紹介アカウントが人気だったとします。
でも、同じようなコーデ紹介をしても、なかなかフォロワーは増えないんですよね。そういうアカウントが多すぎて、間違いなくレッドオーシャンになっているからです。

じゃあ、どうしたらいいかというと、「ファストファッション」というカテゴリはそのままで、提供するコンテンツの価値を変えてみます。

例えば、ファッションの組み合わせを見せるコーデというコンテンツはもう飽和状態かもしれません。でも、ファストファッションって販売のサイクルが短いですよね。だから、新商品を包括的に紹介するコンテンツなら、まだ需要があるかもしれないんです。

あるいは、有名インスタグラマーたちがコーデを紹介してバズった商品の詳細情報、素材やサイズ感などを紹介するコンテンツを提供するという可能性も考えられます。有名インスタグラマーは1人しかいないので、そこでコンテンツを見つけても、自分のサイズやパーソナルカラーに合った商品があるかを知りたい人は多いんですよね。

この価値転換を上手くやって伸びたなと思うのは、登録者約100万人のYouTubeの「スーツ旅行」チャンネルです。旅系のチャンネルって数多くありますよね。でも、だいたいは旅行先のグルメ紹介と観光スポットの紹介を通じて、旅行のモデルコースを提供することで終わってしまいます。

しかし、「スーツ旅行」チャンネルは、その土地の歴史や地形などのカルチャー部分にスポットを当てた解説をしています。だから、別に旅行に行かなくても、コンテンツを見れば十分に教養として楽しめるようになっているんです。
つまり、旅行に行かないけど教養として楽しみたいユーザーも取り込めているということになります。

このように、定石の旅チャンネルの形式だと、旅行を検討しているユーザーしか対象にならないんです。でも、有名観光スポットのカルチャーを紹介する教養系の情報を配信するという価値提案をすることで、「教養として楽しみたいユーザー」にまでターゲットを広げられているのです。

結局のところ、人気コンテンツをマネするときは、単純にコピーするのではなくて、新しい価値を提供する方法を考えることが大切になりまs。そうすれば、競争の激しい分野でも、自分だけの独自性を出せる可能性が高くなります。


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とりさん
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