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自分が面白がれないコンテンツは伸びない
「こういうのがウケるだろう」は伸びない
コンテンツや情報発信をする際、通常はターゲットとなる顧客を定めて発信します。その際、「このターゲット層にとっては面白いだろう」という俯瞰的な姿勢で作られたコンテンツは、大抵伸びないのです。
なぜ自分が面白がっていないコンテンツが伸びないのでしょうか。それは、そこには当事者性が欠如しているからです。つまり、顧客が「本当に面白い」と感じるコンテンツと、「こういうのがウケるだろう」と想定して配信されるコンテンツには、微妙ですが確かな差があるのです。
制作者自身が心から面白いと思っていないコンテンツは、どんなにターゲット層を分析しても、なかなか伸び悩みます。
顧客目線に立った当事者性のあるコンテンツ事とは
例えば、美容院のオウンドメディア運営について考えてみましょう。よくある例として、ヘアスタイリストが最新のヘアカタログ写真を作成し、メディアやInstagramで公開するというものがあります。
しかし、実際の顧客が求めているのは、もっと日常的なヘアケアの情報だったりします。
例えば、「美容院を出た直後はサラサラな髪も、自宅ではツヤがなくなってしまう」「せっかくのカラーリングを長持ちさせるのが難しい」といった悩みを抱えていることが多いんです。
このような顧客目線に立った当事者性のあるコンテンツを配信しようとすると、「効果的なホームケアの方法」や「カラーリングを長持ちさせるコツ」など、当事者目線で本当に面白いと感じるコンテンツを提供することができるのです。
USJにモンスターハンターコラボするために、400時間やり込む
つまり、コンテンツを提供する際に大切なのは、自分自身が顧客という当事者の立場に立ってみることです。
この考え方を実践した例として、USJを再生に導いた森岡毅さんの取り組みがあります。森岡さんは、USJと「モンスターハンター」のコラボレーション企画において、自らプレイヤーとなってモンスターハンターを徹底的にやり込んだのです。
このように、とことん当事者目線に立つことで初めて、「顧客が本当に面白いと感じるコンテンツとは何か」を深く理解することができます。そして、その過程で制作者自身もそのコンテンツを心から楽しめるようになるのです。
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