新しいコンテンツを作り続ける必要がない理由
コンテンツマーケティングには、量が必要?
コンテンツマーケティングを行う際に、コンテンツの量が必要になってきます。これは、SNSプラットフォームのアルゴリズムが関係しています。
例えば、YouTubeやインスタグラムといったプラットフォームでは、アカウントが投稿するコンテンツをプラットフォームが分析して、「どんなコンテンツを発信するアカウントか」を特定します。
その特徴に基づいて、興味がありそうなユーザーにコンテンツをおすすめするので、ある程度の量のコンテンツを定期的に更新する必要があるんですね。
さらに、このおすすめは、一度でもコンテンツを見た人や「いいね」をした人など、いわゆるエンゲージメントが高いユーザーに対して行われます。ただし、このエンゲージメントには「賞味期限」があるので、一度「いいね」してくれた人に永遠に表示され続けるわけではありません。定期的に「いいね」をしてもらう必要があるんです。
つまり、コンテンツの量を一定レベルに保ちながら、継続的に更新していく必要があるということです。
一見すると大変そうに思えるかもしれませんが、実は全く新しいコンテンツを作り続ける必要はないのです。
ヒットコンテンツの型を見つけてこすり倒す
実は、よく見られるコンテンツには一定の型があります。
例えば、ファッション系のインスタグラムでは、UNIQLOなどのファストファッションブランドの最新シーズンの人気アイテム解説は、割と人気のコンテンツとなっています。
この「ファッションの最新アイテムのコーディネート解説」というパターンが、人気コンテンツの一つの型と言えるんですね。
このようなコンテンツの「当たり」の型を一つ見つけたら、それを繰り返し展開していくのが効果的です。
お笑いの世界から派生したネット用語で、同じネタを繰り返し行うことを「こする」と言いますが、まさにコンテンツの当たりの型を徹底的にこすり倒すんですね。
常に最新アイテムをチェックして紹介するというフォーマットがあれば、コンテンツの展開も容易になりますし、定番の型なのでエンゲージメントも獲得しやすくなります。
このように当たりコンテンツの型を見つければ、毎回新しいコンテンツを考え出す必要がなくなり、効率的にコンテンツ運用ができるようになります。
ヒットコンテンツの型を横展開しろ
さらに、あるジャンルでヒットしたコンテンツの型を見つけたら、それを別のジャンルに横展開することも可能になります。
例えば、「ファッションの最新アイテムのコーデ解説」という型を他のジャンルに応用すると、「新作コスメのラインナップ紹介」や「コンビニの新作スイーツ紹介」といったコンテンツが生まれます。
もう一つ例を挙げると、旅行系のYouTubeチャンネルでよく人気があるのが「ファーストクラスに乗ってみた」というコンテンツです。これは、普段一般の人が利用することの少ない飛行機のファーストクラスをレポートしたものですが、抽象化すると「普段は一般人が入れないスポットのレビュー」というコンセプトになります。
このアイデアを他のジャンルに適用すれば、「有名企業の社員食堂に行ってみた」のような新しいコンテンツにも展開できるわけです。
このように当たりコンテンツを一度抽象化し、その抽象化した内容、自身が配信するコンテンツのジャンルに合わせて具体化することで、別ジャンルの当たりコンテンツの型を流用できるようになるわけです。