フリーランス1年目に陥りがちな失敗
意外とフリーランス1年目。意外とちょろい?
フリーランスとして独立した1年目の失敗談です。
独立したての頃は、前の会社からご祝儀的なお仕事をもらえます。会社員時代の繋がりで仕事が来るケースも多いです。
独立1年目は「フリーランスで食べていけるかな」と不安になるのですが、だいたいなんとかなります。むしろ会社員の時より、ぜんぜん稼げたることの方が多いです。
困ったことに、この「案外なんとかなる」って感覚がアダになります。この感覚から、1年目って取り返しのつかない致命的なミスをしがちで、私もその轍を踏んでしまったのです。
低単価の仕事をないがしろにしてはいけない
結論を先に言うと、独立1年目は低単価の仕事の手を抜いてはいけないのです。
私の場合、独立1年目は元上司から単価の良いコンサルやPMの仕事をもらっていました。新人フリーランスだったので、120%の成果を出そうと必死でしたし、実際、良いパフォーマンスも出せていました。
そんな中、以前お世話になった方から新規案件の相談が来ます。自社プロダクトのPR業務でしたが、他の案件と比べて単価がかなり低かったんです。
フリーランスあるあるですが、100万円の案件と10万円の案件があれば、どうしても100万円の方に力を入れます。なので私もその低単価案件には、正直言って値段なりの仕事をしてしまいました。
結果、継続で続く案件のはずが2ヶ月で契約終了します。
一見「まあいいか」と思えそうですが、実は1年目にして大きな損失を出していたんです。その損失とは、発注者からの信用を完全に失ってしまったということなんですね。
フリーランス1年目はお金ではなく、信用を稼ぐ
スタートしたてのフリーランスに、大手企業の案件ではなくて自社の仕事を任せようとすると、どうしても予算は小さくなります。
でも考えてみると、その発注者は限られた予算の中から工面して、私を信用して仕事をくれたんです。
それなのに「安い仕事だから」と適当にこなしたら、その姿勢はバレバレです。だから2ヶ月で契約が切られたわけですが、当時は「他に高単価の仕事があるし、仕方ない」と思っていました。
ただ、これで発注者からの信用は完全に失われたわけです。もう二度とその人から仕事が来ることはありません。
正直、お金はいつでも稼げます。でも信用を築くのは、特に独立したての時期が勝負になります。
1年目は目先の単価じゃなくて、信用を貯めることに集中すべきでした。最初は小さな予算でも、信用さえ積み重ねれば、もっと大きな予算の仕事を任せてもらえたかもしれない。あるいは大きな予算の仕事を紹介してもらえていたかもしれない。
逆に、「安い仕事だから」って手を抜いたら、失った信用は二度と戻ってこないんですよね。
今なら、当時の自分に全力でドロップキックをかましたいです。
大切なのはお金を貯めることではなくて、信用資産を貯めることなのです。
3、4年目のフリーランスが行きづまる理由
フリーランスとして数年で行き詰まる人の多くは、この信用資産の問題が原因であることが多いです。
会社員時代に築いた信用を、独立した最初の数年で使い果たしてしまうんです。そうすると信用がゼロになって、新しい仕事も来なくなります。
長期的に上手くいってる人たちは「高単価だからこの仕事に力を入れよう」なんて考え方はしません。むしろ、単価の低い仕事でも120%の成果を出そうとします。
結局のところ、仕事は信用でできています。人と人との信用関係が全ての土台なんです。
だから独立したての時期は、目先のお金より信用資産を築くことに力を入れるべきなんですよね。
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