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第10回 月刊地域医学12月号が発行になりました!

◆インタビュー

インタビューには、自治医科大学39期卒業生で、佐賀県多久市立病院勤務の小林孝巨先生が登場しました。小林先生は卒業後4年目に離島の小川島に赴任。当初は本土から船で通っていましたが、台風や天気が荒れて船が出ないことが度々あり、「何かあったら不安」という声が島民から多かったのと、お看取りの患者さんがいて「夜もいてほしい」という声があり、診療所の2階に住むことにしました。電気もつかずお湯も出ず、島には食材を買う店もなく、釣った魚を食べるというサバイバル生活のように過ごしていたところ、島民が釣りや食事や飲みの席に誘ってくれるようになり、一気に島民との距離が近くなったといいます。
また、小川島で脆弱性骨折の患者さんが多いことに着目して、研究も始めました。
そんな小川島での経験について、JADECOM第17回へき地・地域医療学会で「私の地域医療」と題して講演したところ、見事「髙久賞」を受賞しました!
小林孝臣先生のインタビュー、ぜひご一読ください!
 
小林先生のインタビューを見る

 
小林先生の髙久賞受賞講演を見る

 
 

◆特集

12月号の特集は、守本陽一先生が企画した「地域包括ケアから地域共生社会へ」です。
 
特集内容 
●エディトリアル/守本陽一
●総論 地域包括ケアから地域共生社会へ/岩名礼介・齋木由利
●地域共生社会の歩みと現状,今後の展望/武田遼介
●地方自治体での地域共生社会 -地域共生社会実現に向けた名張市の実践-/柴垣維乃
●地方自治体での地域共生社会 -大牟田市における実践を通して-/猿渡進平
●まちづくり系医師が取り組む地域共生社会 -つながりのチカラを生む地域協働-/井階友貴
●暮らしの中にある地域共生社会/松村大地
●喫茶店のフリに始まり,孤独の淵は地域の縁側/上田假奈代
 
企画者の守本先生が館長を務める地域の居場所「だいかい文庫」はまさに地域共生社会への取り組みの一つです。守本先生は、エディトリアルの中で次のように述べています。
「地域包括ケアシステムが語られて久しい.高齢者が住み慣れた地域で最期まで自分らしく過ごすために,医療・介護・生活支援・住まいが中学校区単位で一体的に提供される取り組みが地域包括ケアシステムである.介護保険が導入され,地域包括ケアシステムによって,高齢者の増加に対応でき,在宅医療の普及により医療モデルから生活モデルへ転換された.歴史的意義のある取り組みであった.
一方で,現在は,地域包括ケアはそのままに地域共生社会へと,その取り組みの枠を広げている.高齢者に加えて,障害や生活困窮,子ども分野などが入る地域共生社会を厚労省は掲げている.
今回の特集では,地域包括ケアシステムから関わってきたコンサルタントの立場,国の立場,市町村の立場,病院の立場,NPOの立場,喫茶店の立場,それぞれから制度と取り組みを語っていただいた.まちばの地域共生的な場の可能性を見つめ,それを市町村で統合し,いくつかの制度を使い,後押していくような地域社会にできないだろうか.そのイメージを持ちながら,読んでいただきたい.」
 
企画の守本先生のメッセージ

 
 
◆連載
石川雅彦先生の「Let's Try医療安全」。第134回は“ノンテクニカルスキル”に関わる事例発生を未然防止する!②(意思決定)です。
 
義務年限で地域に赴任する自治医大卒業生が地域医療の毎日を綴る「全国の地域からリレーでつなぐ-私の地域医療」。今号は、長崎県の西垣純花先生、香川県の谷口 統先生が登場しています。
 
◆バックナンバーの閲覧
「月刊地域医学」は、J-STAGEにてバックナンバーが閲覧できます。
「科学・技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営する電子ジャーナルプラットフォームです。
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制作・問い合わせ先:月刊地域医学編集室 chiiki-igaku@medcs.jp



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