【重要】防衛機制・危機的状況に対する心理メカニズム ②未熟な防衛
こんにちは、Medです!
前回に引き続き「防衛機制」を取り上げます。
「防衛機制」とは、簡単に言うと「危機的状況に陥った時にそれに適応しようとする心理メカニズム」のことで、成熟~病的まで4段階の過程が存在しています。
今回は「Vaillantによる分類」のうちの「未熟な防衛」にスポットを当てます。
当ブログ執筆にあたり、参考にさせて頂いた各種参考サイト様、画像サイト様には心より感謝の意を表します。
また、当ブログ閲覧によるいかなるトラブルも一切責任は負いません。
当方は「診察業務」「相談業務」は一切行っておりません。お問い合わせは「法律関連」の場合は「弁護士事務所」など、「精神医学関連」の場合は「心療内科」や「精神科」などお尋ねください。
当方の記事の中で「診る」という言葉を使用する場合があります。これは、当方が「診察する・治療する」という意味ではなく、読者の方が「鑑別すべき・判断すべき」という意味です。
※当ブログ内容、構成、コンセプト等の盗用、窃用、応用、無断転載等は一切許可しません。
※注意書きをご確認ください。
<関連記事>
①概要
まず最初には「防衛機制」の意味について解説します。
つまり「危機的状態」の際に、「どう心で対処するか」という「心の働き」のことです。
この「防衛機制」には「精神の発達段階」に応じて4つに分かれています。今回はそのうちの2つ目である「未熟な防衛」にスポットを当てます。
まず「未熟な防衛」ですが、多く診られる年齢は次の通りです。
またこうした未熟な防衛を成人期前後以降も持ち続けているのが「クラスターB群パーソナリティ障害」です。
この「未熟な防衛」には次のような種類があります。
今回の記事では、各規制のまとめと事例などを分かりやすくお伝えできればと思います。
②「未熟な防衛」の種類
◆行動化
別名「アクティングアウト(Acting Out)」とも言います。
特に「境界性パーソナリティ障害」で顕著な問題行動であり、自制困難な感情や衝動を制御しきれずに行ってしまうものです。
◆病気不安症
病院などで「異常なし」と言われても、「やはり自分は病気であるように思う」状態が長期にわたって続く状態のことです。
◆取り入れ
よく少年が「あのサッカー選手みたいになるんだ!」と言ってその選手の「髪型」「服装」「技術」「口癖」を真似たり、少女が「あのアイドルみたいになりたい!」といって「髪型」「メイク」「ファッション」を真似たりするものです。
ですので、18歳くらいまでの学生など、発達段階の人物においては正常のものです。
しかしながら、学生であってもあくまで「その対象の公開(許容)範囲」のみに留めるのが正常であり、その対象の「不可侵の領域」まで侵してしまったり、人権侵害や違法行為までしてしまうようだと、その異常性を色濃くします。
特に未開示である「私生活」や個人の「行動」などの「プライバシー」部分は特にこの範疇であると断定できます。
ただし、当人がその生活の一部や行動を「自らの意思で」SNS上などで自らの意思で公開していたりする場合などは異なります。
自他の区別がつかない「クラスターB群パーソナリティ障害」ではこの境界が特に曖昧であり、他人の成功やものをあたかも自らが成功したり、無断で私物化したりして、その所業は極めて異常の一言です。
むしろ、成人になってからもこうした「少年」や「少女」を引きずっているのが「クラスターB群パーソナリティ障害」と言っても過言ではありません。
いい歳をした大人が「若者言葉」を得意げに口にしていたり、「若者ファッション」に身を包んでいても、滑稽極まりありません(笑)
こういった人物は、少なくとも私の場合、リスペクトからはほど遠いです(笑)
また、とうに成人になっているにも関わらず、いつまで経っても「自分らしさ」を持てない、とても可哀想な人物とも言えるでしょう。
◆理想化
こちらも「理想化」と「脱価値化」の「極端な対人観」が特徴的な「境界性パーソナリティ障害」で顕著です。
同一人物に対して次のような感情を引き起こし、対象を苦しめます。
誰でも、昨日まであんなに仲良かったのに、次の日になったら真逆の敵対心を向けられるようなことをされれば、動揺は隠せません。ケースにもよりますが、「境界性パーソナリティ障害」の場合、日間変動や日内変動で著しく目まぐるしく変動する場合があります。
◆受動的攻撃行動
分かりにくいですが、次のような例が当てはまっています。
攻撃行動というよりは、「相手を困らせる」といった意味合いが強いでしょう。
よく子供が親から「やりたくないこと」を指示されたときに返す幼稚な回避方法とも似ています。
◆投影性同一視
なかなか分かりにくい概念かもしれませんが、特に「自己愛性パーソナリティ障害」を持つ人物で顕著な症状で、簡単に言うと「相手の中」に「自分の欠点を見出す」という状態です。
「自己愛性パーソナリティ障害」を持つ人物にとって、この対象となった人物は「自らの欠点を映し出す目障りな鏡」なのです。したがって、この対象となった人物はこの障害を持った人物によって、徹底的な弾圧を受けてしまう可能性が高いのです。
対象となった人物から見れば、「いや、あなたに言われる筋合いないし」という苛立ちと葛藤を常に抱き続け、かなりストレスフルな時間や関係性を強いられる状態でしょう。
◆投影
例えると次のようなものとなります。
◆退行
意外にありがちですが、次のようなものが該当します。
どちらもありがちですが、「程度問題」というところもあるでしょう。
後者の場合、「常に抱き着くような関係性」や「寄生虫のような関係性」を好む「境界性パーソナリティ障害」で顕著です。
◆身体化
第3者から診ると仮病のような症状を呈します。
症状からすると、「演技性パーソナリティ障害」の色が特に濃厚です。
◆希望的観測
「成熟した防衛」の中に「先取り」というものがあります。
これは将来のリスクを予測するというものですが、これは全くその逆です。
「リスク」を考慮しない「楽観視」がこれに当たるでしょう。
例えとしては、次のようなものがあります。
③まとめ
今回は「未熟な防衛」にスポットを当てました。
「若い頃は他人(ひと)の真似でもいい!」という言葉をよく耳にしますが、他人の「不可侵の領域」まで侵してはなりません。
また幼少期での「精神発達的躓き(つまづき)」のある「クラスターB群パーソナリティ障害」を持つ人物ではこうした機制が著名に出現しやすいのも明白ですね。
最後まで閲覧して頂き、ありがとうございました。
健全な方が少しでも安心して暮らせるようなブログ執筆を目指してまた頑張ります。
<関連記事>
追伸:
当ブログを読んでもし興味のある方はドシドシ当方までご連絡ください。
無論、誹謗・中傷の類は一切受けつけません。
フォロワーになってくださる方はどなたでも大歓迎です。
Twitterアカウント:Med
④参考・引用など
・防衛機制 Wikipedia
・受動的攻撃行動 Wikipedia
・希望的観測 Wikipedia
・医療法人社団 平成医会
・境界例と自己愛の障害からの回復
・鈴木敏昭(2017)『防衛機制の心理分析:心理分析法中級シリーズ第5巻』相対舎.
#防衛 #規制 #心理 #メカニズム #精神 #病的 #クラスター #パーソナリティ #人格 #障害
#自己愛 #社会 #境界 #演技 #行動 #途絶 #病気 #不安 #取り入れ #幻想
#理想 #受動 #攻撃 #投影 #同一 #退行 #身体 #希望 #的 #観測
#検索エンジン #Geogle #Yahoo ! #SEO #ワードプレス #WordPress #PPC広告 #ブログ #小説 #ASP