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⑧逆ソクラテス

読み申した。

逆ソクラテス (集英社文芸単行本) 



表紙超良いよね。


【話の要点】
短編集故に割愛。

いやぁ、面白かったです。
小学生がメインの短編が5作掲載されていました。

自分はもうある程度おばさんなので、正直小学生の頃の記憶はほぼありません。でした。

でも、これ読んでるとほんと色々なことを思い出しました。


ーーー脱線しますーーー

幼馴染のどすけべな友人がいるのですが、
その友人が小学校の保健の授業で初めて性の授かり方を学んだ後に、

「ほんまにあんなことしやな子供できひんのかな。俺一生子供作らんでいいわ」

ってキレながら言っていました。

「エロい=キモい」
みたいな価値観を持たなくちゃいけない時期あったなぁ。だから気持ちはわかる。

そんな天衣無縫な彼でしたが、3年も経たないうちにグロい下ネタで爆笑する人になりました。



友人が素直になったことを親の様に喜んだものです。


ーーー脱線終わりーーー


本書【逆ソクラテス】ですが、
これは短編集の1つのタイトルをそのまま用いられています。


無知の知

この言葉聞いたことありますか?
ソクラテスが残した言葉だとされています。

「私は自分がなにも知らないという事を知っている。その分、なんでも知ってる風の人間より私は優れている」的な意味合いです。めちゃくちゃ素晴らしい発想ですね。

その短編では、自分の言うことが絶対だと思っている節のある先生が現れます。
その先生がまさに「逆ソクラテス」という訳です。

そして、その先生の考えを正す為に、小学生が色々と行動を起こすのですが、それが面白い。

止まらず読んじゃいました。
こんな感覚かっぱえびせん食べた以来です。



「偏見」と「知ったかぶり」は
私は頭良くないですよ〜!って言ってるようなものですね。

また一つ学ばせて頂きました。


おしまい。








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