【重松清「おくることば」】コロナ禍で見つめ直す自分と人生
重松清さんの「おくることば」は、コロナ禍で苦しんだり迷ったりした私にとって、心に響くメッセージがたくさん詰まった本でした。特に印象に残ったのは、「反抗期」という物語です。
この物語は、マスクをつけるかつけないかでクラスが分裂し、友達とも家族ともぎくしゃくする小学六年生の少年の姿を描いています。少年は、自分の気持ちや考え方を周りに伝えられずに苦しみますが、最後には自分なりの答えを見つけます。
私はこの物語を読んで、自分もコロナ禍で色々なことに悩んだことを思い出しました。テレワークで人と会えなくなり、孤独や不安を感じました。マスクやワクチンなどについても、様々な意見や情報が飛び交って、何が正しいのかわからなくなりました。自分の生き方や価値観も揺らぎました。
でもこの本を読んで、重松清さんから勇気や希望をもらいました。重松清さんは、「人生の曲がり角。好きに曲がりなよ。でも曲がらせられるなよ」と言っています。
自分の心に正直に、自分の道を選ぶことが大切だということです。そして、「誰かの目立たない美点、気づかれづらい寂しさや悲しみを見つけられる人に、他の人には気づいてもらえない自分の良さをわかってくれる誰かに巡り会えるといいな」と言っています。
自分だけではなく、他人の気持ちや立場にも目を向けることが大切だということです。
この本を読んで、私は自分と人生を見つめ直すきっかけを得ました。コロナ禍はまだ完全に終わっていませんが、重松清さんの「おくることば」を胸に刻んで、前向きに生きていきたいと思います。
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