神田まつやに行ってきた!!(博物館も)
11月某日、僕は国立科学博物館のとある特別展を見に行くために上野駅に降り立った。
以前も同じように特別展に行った帰りに「鴨to葱」に寄ってそのときの様子を記事に挙げたな。
本当は特別展の内容について写真を交えて記事を作りたかったのだが一部を除いて展示は撮影禁止だったのでそういうのはなかなかできない。だけど下のリンク先からいくつか写真が見られるよ。
まぁとはいえ興味深いものがいくつもあった。
ロゼッタストーンの複製なんかもあったし、ツタンカーメンのマスクの複製もあった。猫のミイラのにおいを再現したものもあった。ミイラを作る過程で必要になる油だか草だか松脂だが忘れたが、とにかくその匂いが近いだろうとのことで花王の全面協力の下で再現した匂いが嗅げた。正直に言うとおばあちゃん家の匂いだった。
ちょっとそこ、おばあちゃんはミイラじゃないぞ!失礼なことを言うな。
個人的に今回の展示は微妙だった。新型コロナウイルスの影響なのか、はたまた単にそういう内容として予定されていたのかはわからないが展示が少ないし、あまり希少価値の感じられるものが見られなかった。2019年にやっていた「ミイラ~永遠の命を求めて」ではエジプトはもちろん、欧州、アジア、アセアニアなどのあまりミイラになじみのない地域からも本物のミイラがやってきてその姿が見られたし、日本の江戸時代のミイラなんかもとてもすごかった。生前の面影を残していて、今にも動き出しそうだった。オセアニアのところでは実際に死体から(生前の姿も映されていた)ミイラを作るまでの過程を全てにわたって映像で見せていた。
しかし今回の展示では装飾品や棺、ミイラに関する道具ばかりが展示されていた。確かにミイラも展示されていた…のだがすべて包帯でぐるぐる巻きにされていたので全然だった。しいて言えばCTスキャンの画像や動画が見られたくらい。たった一つも生身のミイラは見られなかった。これではミイラ展ではなくミイラの棺と装飾品と何か展である。
まぁいろいろと延期になったり中止になったりいろいろ大変なことはあるだろう。逆に今回がはずれだっただけでいつもは当たりの特別展が行われているので良しとしよう。次に期待だ。
常設展側でもそこそこイベントをやっているので楽しめる。今回僕が行った時には木組みも使った建築や作品の展示を行っていた。千年近く前の人間がコンピュータ解析もなく、加工機械もなしに立体的な木材を作り出し、パズルのように組み立てる。しかもそれが何百年も形を保ち続けるようにだ。思わず見とれてしまい、映像や作品にみんなくぎ付けだった…。
残念ながらもう展示は終わってしまったがリンクを貼っておく。切れていなければまだ見られるだろう。
さて、本題に戻るとしよう。博物館を見終えた僕は以前から気になっていた老舗蕎麦屋さん「神田まつや」に行くことにした。神田まつやは明治17年創業の老舗蕎麦屋さんだ。多くの作家や著名人が通いつめ、今でもメディアに引っ張りだこだし、日清からはカップ麺も出されている。スーパーでもここの味を再現したつゆが売られていたりする。
神田まつやは秋葉原、神田駅から徒歩数分で着く位置にある。僕のいた上野駅からは少し遠かったがあまり来ない東京の地である。僕は上野からのんびり散歩しながら歩くことにした。
のんびり歩くのはいい。健康にもいいし腹もすかせることができる。途中で上野公園なんかも歩きながら進んだ。
東京というとビルばかりのイメージがどうしてもあるがこうして東京の自然に触れていると、東京は自然と人工物の入り混じった混沌の地であると思わされる。
そんなことを思いながら歩いていると、暗くなってしまったがようやく目的地付近についた。
だけど、えっと…どこだろう?
ただでさえ入り組んだ街なのだ。暗く慣れていない場所であるため地図を見ていてもなかなか見つからないぞ。このあたりのはずなんだけど…、あ!あった。
すでに何人か並んでおり店内からは賑やかな笑い声が聞こえる。まるでここだけは大正や昭和の時代に取り残されたかのようだ。若い人はほとんどおらずご年配の方が多かった。店の中で接客を行っている方もご年配の方が多かったし、常連客のような方が「〜ママいる?」と聞いているのがしきりに聞こえた。また僕のような一見さんのことだろうか、「ご新規さんで〜す」と厨房に通す声が聞こえた。老舗だけあって昔からの常連客は大切にしているのだろう。
十分ほど待ってから席に案内された。せっかくきたのだからいいものを食べたいな。
だけど…高い。高いなぁ。
学生の身分からすると気安く出せない値段だ。しかしここは老舗蕎麦屋だ。そんなことは当たり前。比較的安いからといってかけそばなんかを食べたら損だ。僕が選んだのは…
鴨南蛮そば大盛!
美味い!美味い!心の中の煉獄さんが連呼する。
蕎麦の香りが鼻を突き抜け、出汁のきいたつゆが喉を通り抜ける。麺はやや柔らかめだが一本一本が麺として口の中で主張する。そして鴨肉は脂が乗っていて溶けそうだが、厚みがあるためすぐにはなくならない。口の中で鴨の味が広がる。。あぁ美味い!
あっという間に食べ終えたのだが、店員さんに少し待つように言われて待っていると蕎麦湯が持ってこられた。そして蕎麦湯と残ったつゆをたっぷり味わい尽くして最後の一滴まで飲み干した。
ごちそうさまでした!
とてもおいしかった。。これを読んで気になった方はぜひ行ってほしい。
ピクミンも楽しそう(笑)
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