第九回 日本でも買える!禁煙国ブータンの嗜好品ドマ。(女性にも人気のココナッツやかっちかちの乾燥チーズもね)
こんにちは。
今回はブータンのあらゆる嗜好品について紹介します。
あらゆる、ということは、そうです。いろいろあるんです。
実はブータンはタバコの販売が禁止されている、禁煙国。
でも、ブータンにはタバコと取って代わる嗜好品がいくつかあります。日本でも買えるので、勇気のある方はぜひ。
まずは「ドマ」
インド、ネパール、タイあたりでも食べられているドマ。
味がない、渋いナッツ(ビターナッツ・ビンロウジュの実)をずっと口の中で噛むのです。日本だとハラルショップで買うことができます。
ずっと噛んでいると口の中がじんわり痺れるような感覚に。人によってはほろよい気分になるみたいです。
で、このビターナッツだけでは味気ない?人は、こんな風に食べます。
これはブータンの売店にて。「ドマちょうだい。」と個数を伝えると、お店の人がせっせと作ってくれます。(1つ数十円くらい。)
キンマという葉っぱの上にビターナッツを置き、石灰を塗ってくれます。これを沢山ポリ袋に入れてくれるんです。
それを懐にしまっておいて、口寂しくなったときに取り出して丸めてくちゃくちゃ食べるんです。
「甘めにして」って頼むと、謎の甘いペーストを塗ってくれます(あやしい笑)
↑これは日本のハラルショップで食べたやつ。くるくるっと丸めて口にポイ。私にとっては全然美味しくなくて。
でもこの味が好きな人は夢中になって食べるわけです。タバコと一緒ですね。
切らしているときは、友達に「ドマ持ってる?」と聞いて、持っている人から貰って食べたりしています。タバコのそれと一緒。
※ちなみに・・・このドマをず~っと噛み続けていると、口の中が真っ赤になるんです。「えっ血出てるよ!?」ってくらい。どちらかと言うと朱色に近い赤。TVでネパールやタイ、ブータンが特集されると決まって ”口が真っ赤な人” が映ります。何の注釈もなしに。 口の中の唾液も真っ赤になるので、それを道にペッと吐き出す人もいるんです。その光景はまさに吐血!これを読んだ人は、今後TVや現地で見かけても驚かないでくださいね。
いちいち葉っぱに包んで食べるなんて大変だなという方はこちら。インドのパンパラクという・・・なんでしょうこれは。ニコチンが少し入ったこれも石灰でしょうか。フリスクのようにスースーします。
これも日本で購入可能。ハラル系のお店などで1缶500円くらいで売っています。これで禁煙する人もいるみたいです。
インドやブータン人の友達の前でこれを持っていると「ちょうだいちょうだい!」と言われます。
ドマもパンパラクも、よくそんな怪しいもの食べられるなぁと思われるかもしれません。でもブータンの移動中って結構疲れるんです。山道だし、しょっちゅう工事をしていてガッタガタの道も多い。車酔いすると厄介です。
途中トイレなどもあまりない時は、水分も取りたくないですしね。そうなるとこういった物が重宝するのです。
そして、そんな怪しいもの食べたくないよ!という人にはこんなにシンプルなお口のお供があります。
ココナッツ!
最初にこれを渡された時は、その発想はなかった!と思いました。ココナッツの実の部分。これを小さく折って、食べます。気分は南国。ほんのり甘い香りがして気分が良いです。
怪しいペーストを塗ったものよりは何倍もヘルシーに見えます!
最後に、嗜好品ではないのですが、口の中に長く入れるシリーズ。(笑)
マーケットでよく売られている、乾燥チーズ、チュゴ。
写真中央のぶら下がっている白い四角たちです。
一本購入。
チーズを糸に通して、ぶら下げて乾燥させたものです。小さな穴があいていて、糸が通っています。外して一つずつ食べますが。
かっちかち。
何かの間違いにちがいない、それくらい硬い。
歯が折れる、顎が外れる、それくらい硬い。
これをすっと口に入れていると、だんだん表面から柔らかくなってきて、ほんのりミルキーな味がするような、しないような。そういうチーズです。
色々紹介してきましたが、機会がありましたら是非トライしてみてくださいね。この記事を読んでお分かりかと思いますが、私はとりあえずなんでも食べてみる人です。新しいことに挑戦するのは気分が変わって楽しいです。
今日は、嗜好品をご紹介しました。
ずっと首都ティンプーの話でしたので、次回からは田舎の話をしようと思います。
では!