社会見学雑文日記 #読書感想
なかなか外に出にくい今日この頃。今日に始まったことではないが、最近は特に外出しづらい。どんどん巣篭もりが過ぎていく。
その一つが読書時間の増加だ。まぁこれはこれでいいのかなとも思う。読書から知識量を増やすこと、要所を掴むことの力を身につけたい。
最近読んだ本は、「自律する子の育て方」。何かの本で紹介されていて、即ポチした本である。
教育を革新的に変えていこうとする工藤先生と、天才と呼び声高い青砥さんの共同出版本である。
教育現場の生々しい現状と、その生々しさのエビデンスとなる脳科学の研究データから裏付けられた視点を組み合わせることで、子どもたちへのアプローチの仕方を提案してくれる書籍。
自分の子どもたちを想像しながら、まだ小さいと思うのではなく、今ですらすでに脳では前頭葉が発達するか否かを分ける分岐点にいることも自覚したい。
繰り返し読んで、子どもとの関わり方に生かせるといいな。
今回読んで、強く感じたのは「メタ認知」の一点である。
メタ認知とは高次の認知。(自分の)認知自体の認知。簡単に言えば、自分を知ること。
著書では、「自己を俯瞰的に捉え、自己について学ぶ機能」と述べられている。
俯瞰というのは、よく幽体離脱をして自分を眺めると言われるが、この本ではそうではない。外部情報に頼って自分を見るケースと内部情報に頼って自分を見るケース、この2つの定点を同時に見ること。これを俯瞰と定義されている。
だから、よく言われる幽体離脱というのは、外部情報に偏った見方であると考えられる。
本田圭佑が「俺は、決断するときにはリトル本田に聞くんだ」というのも有名な話である。これも俯瞰の一種。これは内部情報によった見方かなと。
だから、複数の定点を同時に見ることは難しい話である。
俯瞰って強敵。
と思いきや、とても納得いく内容が書かれていた。
自分を客観視することが自分の脳に個別の「点」を作っていく行為だとすれば、俯瞰視とはそれらの「点」をつなげる行為のことです。
そしてその結果、脳が変化していくところまでをメタ認知というのです。
俯瞰視をすることで回路がつながっていくイメージ。とても分かりやすいなと感嘆しながら読んでしまった。
家で一人ごとをブツクサと。「なるほど、そういうことか〜」
自分に置き換えたときに、内部情報を頼りにする場合が多いと振り返った。
日記などノートに今思っていることをバーッと書くのは好きである。内側の内側の精度が高まっているような気がしている。
しかし、その文章を見直すことはあまりない。
ここに自分の弱さがあるのかも知れない。
外部情報を自分で見てみる。
日記を読み返したり、プレゼンしているところを動画を撮影したり。
自分の外部情報ってどんな感じなんだろう。もう一度眺めてみようと思う。
それをできるだけタイムラグが生まれないように、点と点をつなく思考をしていき、脳が活性化されるといいな。
電気の流れのように、回路のように。