その報告はありがたくない
友達のお母さんが、お買い物に出かける際に子供達に言いました。
「あんたら(友達とその弟達)、ちゃんと宿題するんやで!」
「はーい!」返事だけは、元気な友達なのでした。
お母さんが外出しました。
早速、寝転がってテレビを見始める友達と2人の弟達。
隣のおばちゃんは、見ていました(コワッ!)。
お母さんが帰宅すると、早速にじり寄ってくるおばちゃん。
「お宅のお子さんは、元気でええなぁ~」
「寝ながらお煎餅かじって、『きゃはっはっ~!』とか、大声で笑っとったで~、幸せやな~」
確かに、友達はいつも大声で、幸せそうに笑います。
友達にとっては、実にありがたくない報告です。幸せは、崩壊。
その後、友達は勉強を怠った罪と弟達の監督不行き届きの罪で、お母さんに叱られることとなってしまいました。
「なんやねん、あのおばちゃん、いつもいらん事すんねんで!」と友達。
ちなみに、このおばちゃんは、かつて友達の飼い犬に勝手に腐りかけのかっぱ巻きを与えた、その人なのでした(笑)。