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貴様いつまで女子でいるつもりだ問題/ジェーン・スー
ジェーン・スーさんのエッセイ
『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を拝読しました📖´-
(2023,5,30 読了)
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女性にまつわる諸問題を笑いと毒で切り込んでいる痛快エッセイ。
正直言うと、ジェーン・スーさんの著書は敬遠していたのです。
ちょっと上から目線のタイトルが何となく引っかかってしまって。
私は、上から目線の言葉がとても苦手なのです。
でも意に反してジェーン・スーさんの著書は書店や古書店に行くと目に留まっていました。特にブックオフ。
私はまず先に外国人作家の文庫コーナーから見ていくのですが、そこに必ずジェーン・スーさんの著書が並んでいるのです。日本人なのに。
それが可笑しくて可笑しくて、思わず手に取りそうになるのだけど、タイトルにやっぱり引っかかって手を引っ込めていました。
ところがある日いつものようにブックオフの外国人作家の文庫コーナーへ行き、やっぱりそこにジェーン・スーさんの著書があることを確認したのですが、ふと今私には上から目線の言葉でよくわからないモヤモヤをスパッと断絶された方がいいのではないかという気がしてきたのです。
そうして、やっとジェーン・スーさんの著書を購入しました。
購入したものの上から目線の言葉が私にはやっぱり合わないんではないかと不安を感じながら読み始めたのですが、その不安は見事に裏切られました。
タイトルから想像していた言葉とは全然違ったのです。
どちらかというと丁寧すぎるほど丁寧な言葉たち。
かといって読者に媚び売ってる感じではありません。
読者に向けた言葉というよりも、日常から気付いたことで自分を見つめ直し、分析し改善法を見出して。
タイトルの言葉は読書に対して上から目線で言っているのではなく、ジェーン・スーさん自身に向けた言葉でした。
それなのに読者に対して上から目線でなんてて偉そうなと思っていた私。
お恥ずかしい限りです。
そんなジェーン・スーさんのエッセイは、ジェーン・スーさんを通して自分の中にある違和感やモヤモヤも見出し、分析し、改善法を知ることができます。
読了感はデトックスした後のスッキリとした感じ。
なんかね、そのつもりはなくとも色々と自分の中でこじらせてしまっているものがあったなと実感しました。
気づけば立派な大人の女性の年齢になっているのに思い描いていた大人の女性像に程遠い自分の状況に失望し、心だけがついていけずやさぐれた部分がありました。
きっと本書を購入しようと思ったのは、自覚はあまりなかったけれど私のやさぐれた部分が限界だったのでしょう。
吐き出してスッキリしたかったのでしょう。
『理想の自分になるために努力すること』と、『理想の自分なら感じないと勝手に想定した感情を無視すること』は、別の話なんだと思いました。
みっともない感情にある程度開き直れるのが、大人なのかもなとも思いました。
理想と現実の間に今日の落としどころのようなものを見つけよう。
ジェーン・スーさんの著書は他のものも拝読してみたいです。
勝手ながら共に悩み、共に模索し、共に答えを見つけていく同志のような気持ちになれるのですよね。
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