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こはる日記、ヒトミさんの恋、みちこさん英語をやりなおす/益田ミリ


今回は積読本の中から、コミック3冊の感想をまとめて。
益田ミリさんのコミック
「こはる日記」
「ヒトミさんの恋」
「みちこさん英語をやりなおす」を拝読しました📖´-
(2024,12,3 読了)

「こはる日記」


主人公こはるの中学時代から10代最後までの日々とその時々の感情を切り取って描いた物語です。10代の頃の揺れ動く感情が鮮やかに描かれていて、自分の10代の頃と重ねながら共感したり、その時には気づいていなかった感情に今更気づいたり。
拝読しながら昔の自分と対話しているような感覚になりました。

そして10代の頃自分の感情にきちんと向き合わず蓋をしてしまっていたものをそっと取りだし、受け容れてあげれたような気持ちにもなりました。
こういうのって大切な作業だと思います。
インナーチャイルドとかそういうのはよく分かりませんし、何でもかんでもスピリチュアルな感じにするのはあまり好きではないですが……
自分の奥底にあるものを見て見ぬふりして否定して生きていくのはしんどいですもんね。


「ヒトミさんの恋」


「沢村さん家シリーズ」の娘ヒトミさんのサイドストーリーです。
両親と同居する40代の娘の日常を描いた「沢村さん家シリーズ」は私ととても環境が似ていて共感どころが多く好きなシリーズです。
さてさて、そんなヒトミさんが今回は久しぶりに恋をしました。儚い、切ない、でもそれもまた人生の潤いにしていけるお年頃。

今回もまた共感するところ盛りだくさんでした。そして今の私の心情とヒトミさんの心情がピッタリ重なっていてじんわり沁みました。
人生100年として40代って人生の折り返し地点を迎えようとする大切な時期なのかもしれません。そんな時期は両親との残された時間、自分が本当に望んでいる生き方などなど考えることがたくさん。
変に焦って考えすぎると煮詰まってしまうので、ゆっくりじっくり考え、時には直感に従って折り返し地点を迎えたいものです。


「みちこさん英語をやりなおす」 


妻になり母になり、少し時間に余裕が持てるようになったアラフォーのみちこさんが家庭教師をお願いし英語を学ぶことになりました。
私も英語を挫折したままにしているので、本書を拝読して一緒に学んでいるような感覚になりました。そうやって解釈すれば覚えやすいというようなことがたくさん詰まっていて、なるほどこれは帯文にあるように「英語入門の前に読む入門書」だと納得。

最近になってつくづく思うのですが、何歳になっても学ぶことから逃げないようにしたいなと。無知のままで世界を狭めてしまうのは本当に勿体ない。
このタイミングで、今月末から私は久しぶりに学校へ通うことになりました。
これまで学んだことのないものを学ぶことになるので不安はありますが、そんな時はまた本書をそっと開いて勇気を貰おう。

自分の内なるところからやってきた「むなしさ」と死というものを知っている人間である以上向き合うしかないのだ

「ヒトミさんの恋」より


今回拝読した益田ミリさんの作品3冊は発行年数もバラバラですし、テーマも全然違うのですが、「向き合う」ということが私にとってのメッセージだったように思います。
仕事を辞めて自分がこれまでにやりたかったこと行きたかったところを存分に楽しめているのになぜか心の奥に「むなしさ」のようなものがあって、それをデトックスしたかったんだろうなと。


益田ミリさんの作品は読むたび何か気づきがあるからクセになっちゃう。
今回も拝読できて良かったです。




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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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