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占星術殺人事件/島田荘司


島田荘司さんの長編ミステリ小説
「占星術殺人事件」を拝読しました📖´-
(2025,1,2 読了)



読書会の時に読友さんがオススメだと島田荘司さんの作品を3冊貸してくださいました。今読友さんに言われたように順番通りに拝読しているところです。

島田荘司さんといえば、ミステリ作家の大御所。
読友さんたちの間でもよくお名前は伺っていましたし、島田荘司ファンがとても多いことも重々承知しています。
いつかは拝読してみたいと思っていたしたが、それ故に少しプレッシャーでもありました。私のような薄ぺらい読書家に理解できるものかと。


恐る恐る開いてみると、読友さんたちが話題にしていた芸術家の男の手記から始まります。
男の手記を拝読していると「フランケンシュタイン/メアリー・シェリー」がポコンと浮かんできました。
創作に情熱をかける人は、その情熱が大きくなればなるほど想像を絶するようなことを思い描くのだなと。
これは悪い予感しかしません。だってフランケンシュタインも情熱を押し通して不幸を招いたのですもの。絶対哀しい想いをする人々が出てくるのが分かりきってますもの。

なんてハラハラしながら拝読していたら、あれよあれよと占星術師と友人が30年前に迷宮入りした事件を追うことになっていきます。


私ね、ミステリ小説は好きですがイマイチ楽しみ方はわかっていません。犯人が誰かなんてほとんど予想もせずただただ物語の流れを楽しむだけなのですが、さすが島田荘司さん。
そんな私でも次の展開が気になってに気なってズルズル物語に惹き込まれていきます。
そして最後にそういうことねと腑に落ちる。

登場人物のキャラも好きでした。自由奔放で陰キャなのか陽キャなのかよく分からない占星術師とそれに振り回される友人。読者もあれよあれよと振り回されて。
トリックがどうとかはよく分からないけれど、占星術師の言葉にギュッとなることもありました。

装飾ばかり分析していても、建物の構造は把握できないもの。


現実世界でもこういうことって多々あるなと思うのです。見えてないことが多い。そんなことにも気付かず知った気になっていることは数しれずあることでしょう。
それに今私が勉強していることのヒントもここにあるような気がします。
もっと俯瞰して全体を見て理解しなければならないなと学んだのでした。


ミステリ小説の楽しみ方とは違うかもしれませんが、やはり読むべきときに読むべき本が自分の元に届くものだと思えた作品でした。
次に控えている2冊も楽しみですが、読書会の課題本もあるので小休止してから次へ向かいたいと思います。

読友さーん、もう少しお借りいたします。スミマセーン!!





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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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