一千一秒物語/稲垣足穂
図書館でお借りした稲垣足穂の短編集の中から表題作の「一千一秒物語」を拝読しました📖´-
(2024,4,7 読了)
LINEオープンチャット「読書会すみれ」内で開催された”異色作家シリーズ”というオンライン読書会の課題作になったので、この機会に初めて稲垣足穂の世界に触れてみました。
私が生まれた年に亡くなり、名前に同じ「穂」の字が付くので勝手に親近感が湧いた稲垣足穂氏。
一千一秒物語は月や星が登場するショートショートストーリーがたくさん詰まっていました。
月や星が登場するストーリーとあらば幻想的なものかと思いきや、その期待は軽く裏切られます。
月や星が擬人化されていたり、やたらと暴力的だったり。だからか、なんだか幻想的なイメージの月や星のことを生々しく身近なものに感じれ、クスっと笑えたりして楽しく拝読できました。
人の夢の話を聴かされているような心地になります。夢の話といえば私は内田百閒氏の物語がポッと頭に浮かぶのですが、稲垣足穂氏の夢物語は内田百閒氏の夢物語とはまた少し違う雰囲気でした。
ポップで軽快で意味わからんけど楽しくなる感じ。
稲垣足穂氏のことはほとんど存じ上げないけれど、こんなことが頭の中にポンポン浮かぶのだからユーモアに溢れた人なんだろうかとイメージしてみたり。
私は物語や、文章から自分に必要なメッセージを受け取ろうと奥に潜んだ意味を理解しようとするところがあるのですが、「一千一秒物語」はそんな風に深く考えずただ楽しく拝読していいのではないかと思えました。
なんでも意味を探ればいいというものではないと気付かされたような気もします。
稲垣足穂氏の書いたものをもっと拝読してみたいし、「一千一秒物語」も何度も再読したいと思えたのでちくま日本文学を買い直しました。
読書会で話題に上がった作品も収録されているので拝読するのが楽しみ♡
ゆっくり楽しませていただくとします。
図書館で新潮文庫と一緒にお借りしていた絵本も「一千一秒物語」の雰囲気にピッタリのイラストが散りばめられていて素敵だったので、いつか買い直したいな。
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