みぎわに立って/田尻久子
積読本📚の中から、田尻久子さんのエッセイ
「みぎわに立って」を拝読しました📖´-
(2022,12,18 読了)
今年最後の対面式読書会は「2022年のイチオシ本」というテーマでした。
何をご紹介しようか色々迷ったのですが、私が変革をするきっかけとなった本を今年のイチオシ本にしたいと思い同著者の「猫はしっぽでしゃべる」に決定しました。
ところが、今その本自体は知人に貸し出しているため代わりに本書を持参して2冊ご紹介することに。
と、前置きが長くなりましたがそういうきっかけで本書を拝読しました。
田尻久子さんのエッセイは今回で2冊目。
改めて、やっぱり田尻さんの文章が好きで憧れが募るばかり。
何気ない日常に輝きを見出すことができる方だと思います。
かといって押し付けがましい訳ではなく、あくまでナチュラル。
田尻さんが会社員だった頃の同僚の方が、田尻さんの文章を読んで「水のような文章だ」と仰っていたそうなのですが、まさにその表現がピッタリだと感じます。
水といっても濁流や土砂降りのような荒々しい感じではなく、小川のせせらぎのようなしとしと降る雨のようなもの。
静かな言葉たちが読む人々の心をそっと浄化してくれるのです。
田尻さんが営まれている橙書店もまたそんな場所。
日常の喧騒を忘れ心穏やかになれるところ。
私が求めているものであり、目指すところであり、まだ実現できてない部分。
実現はまだできていませんが、今年は自分なりにだいぶ頑張って変革をもたらしたので少しは前進したのかなとは思います。
みぎわに立って陸地と水辺の両方を眺めながら、どちらが良い悪いではなく両方の養分を少しずつ掬いながら自分のものにしていくような1冊でした。
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