じゃむパンの日/赤染晶子
やっと7月分までの感想を書き終わり、8月に読了した本の感想を書き始めていこうと思います。
8月の読書スタートは、先月の〆読書に引き続き”赤染晶子さん”。
購入本の中から、赤染晶子さんのエッセイ
「じゃむパンの日」を拝読しました📖´-
(2023,8,6 読了)
赤染さんが日常を描いたエッセイをまとめた一冊。
ずっと気になっていた「じゃむパンの日」をやっと手に取ることができ母と一緒に歓喜しました。
先に「乙女の密告」を拝読し、その勢いのまま本書を読み始めたのですが…
エッセイでも赤染さんの独特なリズムの文章は健在でした。
ところが「乙女の密告」の訴えかける感じとは違い、ユーモア満載で思わず声に出して笑ってしまうほど。
住んでいる土地、周囲の人々に対しての赤染さんの目線がとても温かくてほっこりするのですが、ただほっこりするだけではなく関西人のユーモアセンスがところどころにキラリと光ります。
特に私は、祖父・伊八郎さんのエピソードが好きでした。
ちょっぴりお茶目なんだけど、昔気質の”漢”と書いて”おとこ”と読むような人。
そんな伊八郎さんのことを優しく見守る孫の赤染さん。
度々病院内での描写が出てくるのですが、その時はすでに赤染さんに病魔が襲っていたのかなと想像したりもして。
ご自分の病気のことは一切書かれていないんです。
なので赤染さんがすでにこの世を去られているなんて実感が湧かなくて。
赤染さんの文章は癖になります。
読めば読むほどもっともっと欲してしまう。
けれど赤染さんの残した作品はとても少ないです。
全部拝読していきますが、赤染さんの新しい作品を望めないことがとても悲しい。
本書を読了後、思わずこんなことを呟いてしまいました。
本当に楽しいエッセイなのです。
だから尚更読了後に寂しくなってしまいました。
こんな素敵な方がすでにこの世を去られているのは最大の不幸だとすら感じます。
私にとって大切な本がまた増えました。
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