「懐かしの昭和」を食べ歩く/森まゆみ
積読本の中から、森まゆみさんの
『「懐かしの昭和」を食べ歩く』を拝読しました📖 𓂃𓈒 𓂂𓏸
(2023,4,25 読了)
4/30に参加した読書会のテーマが「食」だったので、本書をご紹介しようと選書しました。
内容は、昭和を生き抜いた東京、横浜の老舗の主人たちを取材し語られた話と森まゆみさんの思い出を織り交ぜたもの。
本書は旨いものガイドではなく、お店を通じてひもとく昭和史である。
おごそかに守られる古き良きもの。そこには流行りすたりはなく、人の心があるもの。
戦争や災害を乗り越え今も尚ご活躍されているお店。
どのお店も一本筋が通っていてブレがないように感じます。
ミシュランガイドに掲載されたり、インスタ映えする訳ではないけれど、お客様の心をしっかり掴んでいるから長く続けられるのですよね。
掲載されているお店はどこも行ったことがないけれど、人の温もりを感じれるお店ばかりだろうというのは本書を拝読していると伝わってきます。
ミシュランガイドに掲載されようと、インスタ映えしようと、森まゆみさんがおっしゃる”人の心”がそこにないようなお店はやはり長続きしません。
流行ったとしてもいっときのもので、今はそんなお店が乱立しています。
なんとなく寂しさを感じてしまうのです。
私もいずれは自分でお店を立ち上げたいという夢があります。
もちろん、長く愛されるお店にしたい。
本書にはそのヒントがたくさん散りばめられていましたし、掲載されているお店に直接行って学びを得たいものです。
本書は飲食に関わる者がヒントを得るために拝読するのももちろんですが、昭和を生き抜いた人たちの生き様を見ながらその時代がどんな背景だったかを知ることができるのも楽しかったです。
昭和に生まれた私は懐かし気持ちになりますし、昭和を知らない人たちには新鮮に感じれるかもしれません。
落ち着いたら関東に行きたいなぁ。
そして本書に掲載されていたさぼうるさん(喫茶店)、しろたえさん(喫茶店)、リストランテ文流(イタリアン)、染太郎(お好み焼き)、新橋お多幸(おでん)辺りを廻りたいです。
楽しみがまた1つ増えました。
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