しかもフタが無い/ヨシタケシンスケ、空き地の勝手/ウチダゴウ
Taramuさんでの購入本、ヨシタケシンスケさんの「しかもフタが無い」、ウチダゴウさんの詩集「空き地の勝手」を拝読しました📖´-
(2023,4,16 読了)
ヨシタケシンスケさんが絵本作家としてデビューするキッカケとなった本書。
とりとめのない日常から感じたことを描きとめたスケッチブックの文庫版です。
ヨシタケシンスケさんのスケッチブックは何冊か拝読しましたが、人の頭を覗き見できる面白さが毎回味わえます。
スケッチブックって要は走り書きのメモのようなものなんだけど、ヨシタケシンスケさんの頭の中が本当に愉快で本にしてくれてありがとうという気持ちになるんです。
こんな風に物事を考えれたら楽しいだろうなと思ったり、何気ない一言にハッとさせられたり。
パラパラとあっという間に読了しちゃうのですが、事ある毎に何度も再読したくなってしまうのもヨシタケシンスケさんのスケッチブックの魅力。
今回はこの言葉に共感。
今まさに私の頭はこんな感じだと思います。
大体人を救いたいなんて思い上がるなよって感じもしますが、大切な人たちが苦しんでいたらなんとかして救えないものかと思うじゃないですか。
だからって、自分は人を救えるほど全体的にゆとりがあるのかというとそうではなく、やはり自分も苦しくてなんとかここから脱しようともがいてて。
そんな状態だから大切な人たちを救えるわけもなく。
どうすればいいのかと悩んで更に苦しくなるという負のループ。
きっとね、まずは自分が変わらないとなのです。
誰かに救われたいと願うのではなく、自分で自分を救わなくちゃ。
考え方を少し変えればいいんだということは分かっているのです。
どんな風に変えればいいのかという答えを見つけるだけ。
大変だけど、きっと答えはある。今はそれだけを信じておこうと思います。
さて、本書は先日大牟田の個人書店Taramuさんに行った際に「空き地の勝手/ウチダゴウ」と共に購入しました。
2冊ともサラサラと拝読出来るので帰路に向かう電車🚃の中で読了してしまいました。
共に購入したウチダゴウさんの詩集の感想もここでチラッと。
私にとって詩はまだあまり馴染みがありませんし、詩を理解できる自信がありません。
それなのに最近やたらと詩というものに目がいってしまうのです。
なんと言えばいいのかわからないですが、エッセイや小説などは文章を読む読み物という感じなのですが、詩はことばを観ている感覚なのです。絵を観るような感覚と似ている気もします。
心が重いときって読み物はちょっとしんどく感じるけれど、ことばを観るのは癒されるのです。
ウチダゴウさんのことばは、どことなく尖っているんだけど鋭利な刃物のようなとがりではなく、じんわり胸に染み入ってきます。
ファンタジーのようでもあり、しばし現実から離れられるような気分にもなれました。
他の作品もチェックしていきたいと思います。
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