赤毛のアン/ルーシー・モード・モンゴメリー、村岡花子(訳)、村岡美枝(補訳)
母の本棚から拝借したモンゴメリーの小説
「赤毛のアン」を拝読しました📖´-
(2023,1,24 読了)
今更語らずとも多くの方がご存知の名作ですよね。
そんな名作が、「読書会すみれ」内で開催されたオンライン読書会の課題本に上がったので拝読することに。
「赤毛のアン」は元々母が大好きで少女時代に読んだ児童書から始まり、私がお腹にいる頃に新潮文庫の「赤毛のアンシリーズ全10巻」を読破したそうで。
物心ついてから母に「赤毛のアン」の英才教育?を受けていたので私にとってもずっと身近なものでした。
児童書、アニメ、映画、ドラマはほとんど読んだり観たりしているので物語は重々承知しているのですが、きちんと原作を拝読したのは今回が初です。
本作は色んな方が翻訳されていますが初読はやはり王道の村岡花子さんが良いかなと思い、今回は新潮文庫の「赤毛のアン」にしてみました。
因みに、母の本棚には集英社の松本侑子さん訳と講談社の青い鳥文庫を一冊にまとめた村岡花子さん訳のものもあります。
前置きがながくなりましたが、久しぶりに「赤毛のアン」の世界に飛び込んでみて本当に幸せなひとときでした🍀 ́-
孤児院から老兄妹に引き取られることになりますが、実は老兄妹が所望していたのは男の子で。
ハプニングから始まった老兄妹との生活の中で、その後もアンはたくさんのハプニングを引き起こしていきます。
空想が好きでおしゃべりなアンに周りの人たちは始め戸惑いますが、段々とアンに魅了されていきます。
読者の私はというと、昔拝読した時とは違いいつの間にかマリラの視点でアンを見ていました。
最初はうるさい子だなと感じ、でもアンに段々魅了されていき、最後はかけがえのない存在になり。
おおまかな物語は解っているのにどんどん惹き込まれていき、物語の終盤に差し掛かると喜びと哀しみが交差する涙を流しながら読み進めて。
読了するのすら寂しく感じている自分がいました。
母の大好きな「赤毛のアン」の原作をいつか拝読したいとは思っていましたが、なんとなく先送りにしている私がいて。
今回オンライン読書会の課題本となったので意を決して拝読したのですが、偶然とはいえやっぱり今が拝読するタイミングだったのだとも感じます。
アンは喜びも絶望もとても極端に感じる人ですが、生きる強さがあります。生きることを諦めない。
そして、人を惹きつける力のある人。
これが、今の私に必要なことなのだろうと思います。
村岡花子さんの翻訳は少し古臭く感じるところもありましたが、時代背景を描写するのには的確な翻訳なのでしょう。
何よりも言葉と情景描写が美しい。
モンゴメリーの描く作品自体が美しいということにこだわっていたのではないかとも思います。
綺麗事の美しいではなく、真に迫る美しいもの。
アンの使う言葉も多少大袈裟なところはあるものの、どんな時も決して醜い言葉を使ったりはしません。
私も言葉の美しさを意識しなければと反省しました。
なんか思い入れがありすぎてうまく感想がまとめれませんが💦
少しずつシリーズを読み進めて、ここから私もアンと共に成長していきたいものです。
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