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ふくおかの「ふ」。/アンソロジー


アンソロジーZINE
「ふくおかの「ふ」。」を拝読しました📖´-
(2025,1,1 読了)

本書は福岡にある独立系書店”本と羊”さんから発売された文芸誌(ZINE)です。
20作の短編エッセイと4作の短編小説が収録されており、福岡に縁のある老若男女様々な24名の方が寄稿されています。
その中に私が知っている方が2名。その内のおひとりは読書会仲間でもある読友の我妻さん。
ということで、こちらを購入しました。


昨年末から少しずつ拝読していて、本当は昨年の内に読了し感想を書きたかったのですが……
気付いたら年明けちゃいましたね。
2025年初の読了本です。

福岡にまつわるあれこれが知れる楽しい本でした。というかね、知らないことも多かったです。
「覚えていますか〜 栗の味〜」でお馴染み(福岡人にだけ)の湖月堂は小倉北区が本店で、しかも本店には食堂が併設されているのだとか。
(「第二の居間/こんぶうめこ」より)
行ってみたいや〜ん!!今年行くとこリストに早速入れました。

”comondo”というスペイン料理のお店も気になる。こちらも今年の行きたいリスト入り。
(「長い冬休みのあいだの一日/モブオ」より)

”盆鱈(ぼんだら)”知らない〜!!食べてみたいし作ってみたい。これは今年のやりたいことリストに入れておきましょう。
(「タラの煮たやつ/森薫」より)

子供の頃から行ってて大好きだった今はなき喫茶店のお話に自分の思い出を重ねてみたりも。
(「コーヒーに片思い/ミニトマト」より)

福岡という街は更新されていく速度が速い。

「六本松の魔女とMADHOUSEひろ/永益田和子」


この言葉にはものすご〜く共感しました。
私は20代半ば頃から15年間関東に住んでいたのですがその間ほとんど福岡に帰ってきておらず、久しぶりに福岡へ戻ってみたらすっかり知らない街になっていて驚きました。
なんだか居心地悪い気がしつつ、ここでまた新たな人生が始まるんやなと思った8年前。
今ではすっかり地元の人よという顔をしていますが、実は未だに福岡について知らないことが多いです。
そんな私のための本ではなかろうかと思えたのでした。


さてさて、読友の我妻さんは短編小説を寄稿されています。
元々、執筆活動はされていたようで受賞経験もある方ですし、読書会でも惹き込まれるご紹介をされる方なのでワクワクしながら拝読しました。

「玄海島のトルーマン/我妻許史」

遠距離恋愛の彼の元を訪ねてきたところ思いもよらない展開になり、玄海島へふらっと行くことになった主人公の物語です。

ちょうど同じタイミングでトルーマン・カポーティの「おじいさんの思い出」を拝読していたのでなんだか親近感が湧いたのと、私も主人公のように終わりと始まりを意識せざるを得ない状況だったので感情移入しながら拝読しました。
私も玄海島に行ったら何か見えてくるかしらなんて思ったりも。
切ないけれど心温まる物語です。


本書を拝読して改めて福岡という街が好きだと感じましたし、もっとしっかり福岡と向き合って生きていきたいと感じました。


【本と羊からの文芸誌】ふくおかの「ふ」。 | BOOKSHOP 本と羊




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菜穂☽︎‪︎.*·̩͙‬
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