ドラマ飯
『きのう何食べた?』のシーズン2、見てる?おもしろいよね〜
このドラマを知らない人に向けて雑に説明すると、シロさん(西島秀俊)とケンジ(内野聖陽)のゲイカップルの日々の暮らしの話で、アラフィフになって最近ちょっと太ってきたとか、職場の店長の浮気疑惑とか、そんなわりとありがちな日常が続いていく。
特に何か大きい事件が起きるわけでもないんだけど、その「普通」がなんとも愛おしい。あと性的マイノリティのちょっと生きにくい部分も描いていて、だからこそ普通の暮らしというのがより尊く感じるのかなあなんて思う。ほくほくあったかドラマ、おススメです。
それでこのドラマ、毎回料理シーンが必ず入っているのだけど、登場する料理がなんともおいしそうで私も最近真似て作るのにハマっているのだ。ドラマのサントラを流しながら、普段しないのにエプロンなんか付けちゃってシロさんの気分でつくっている。
いろいろ作ったが、2品ほどレシピを紹介しよう。
第4話より『タブチくんのカルボナーラ』
ケンジの職場(美容室)の後輩・タブチくん。付き合っている彼女の作るご飯が絶妙にマズく、ある日タブチくんが自分でカルボナーラを作ったところウマすぎて彼女から「私の料理なんかじゃ満足できないよね……」と一方的に別れを告げられてしまう。そんな絶望させるほどウマすぎるカルボナーラ。
【作り方】
1.ベーコンとブロッコリーを食べたい大きさに切る。ベーコンを等間隔に切っていく時、端の部分の大きさも同じサイズにそろえられたあなたは大吉。小さくなっても誰にも気づかれないから問題はない。堂々と使おう。
2.鍋で水を沸騰させてる間にカルボナーラのソースをつくる。卵の卵黄、生クリーム、粉チーズ、砂糖をボウルに入れてまぜまぜ。ここで使わない卵白は嫌いな上司の水筒に入れておこう。
3.鍋でパスタを茹でる。その間に、フライパンにオリーブオイルをひいてにんにくを弱火で炒める。チューブのにんにくの場合、熱々のにんにくが四方八方に爆散するので気をつけろ。香りがクララのように立ったらベーコンをロッテンマイヤーさんのハイジに対する態度くらいカリカリとなるまで炒める。
4.パスタを茹で終わる1分前に同じ鍋にブロッコリーを入れる。一緒に茹でちゃえば楽だ。茹で上がったら全部ザルで水気を切ってプライパンに投入し、コンソメ入れつつ混ぜる。フライパンの火は止めててもいい。でも君の情熱の火は止めちゃダメだぜブラザー。
5.ソースのボウルにパスタを入れてまぜまぜ。フライパン側にソースを入れてもいいけど、熱すぎると卵が固まってしまうので注意だ。最後にブラックペッパーを今まで親にかけた迷惑くらい大量にかけると完成。
第10話より『シロさんの常夜鍋』
シロさんの勤める弁護士事務所の所長からもらったIHのクッキングヒーター。毎年、所長が姑から誕生日プレゼントとしてもらったものを「1人じゃ使うことがないから」とか適当に言ってシロさんに横流ししてくれるのだが、それってつまり……そんないわくつきのIHを使ってシロさんが作った常夜鍋。
【作り方】
1.朝から鍋に水と昆布を入れておきます。
2.ほうれん草はエグみがあるので、別の鍋で茹でておきましょう。50秒くらい茹でたら、冷水で冷やしてぎゅっと絞ります。
3.茹でたほうれん草と油揚げを切っておきましょう。しめじは石づきを切り、ちぎっておきます。
4.西島秀俊にファンレターを1万通書きます。あなたの写真も添えて出すことで、西島秀俊に顔と名前を住所を覚えてもらいましょう。
5.タレをつくります。大根をおろして、材料を全部混ぜればいいです。
6.鍋に水と同量の料理酒、にんにく1かけを入れて火にかけます。沸騰してきたら昆布を取り出しましょう。
7.ここまで準備ができれば食卓にIH(orカセットコンロ)をセットしてしゃぶしゃぶのように食べていくだけです。
8.ピンポーン……おや?机のセッティングをしていたら誰か来たようです。まさか西島秀俊が?と期待して出てみたらなんと強盗でした。熱々の鍋スープをかけて撃退しましょう。
9.強盗が全身やけどして、あとちょっと昆布のいい匂いになって逃げていきましたよ。よかったですね。でもこれでは鍋ができません。ピンポーン……おや?さっきの強盗が復讐に来たのでしょうか?おそるおそる覗いてみると隣の家のお姉さんでした。
「すいません。昆布出汁を作りすぎちゃって……よかったら少し貰ってくれませんか?」
おいしい常夜鍋の完成。
みなさんにも素敵な出会いが訪れますように。
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