東京寫眞帖 : 浅草寺
一月はじめの三連休は、初日の6日に近所のお寺に初詣に行ったのに続いて、7日は浅草寺に出かけてきました。
人混みが苦手な私ですが、今年はなんというか、人のいるところに行きたい… と思いました。
たくさんの人がいるところで、人のエネルギーを感じたい。そんな気分でした。
地下鉄出口から吾妻橋交差点あたり
今回は自ら望んで人混みを求めたとはいえ、地下鉄駅から地上に出るまでの階段からして混雑しているとは思ってもいませんでした。
階段を少し登っては止まる牛歩状態で、なかなか先に進みません。
さすが浅草。
しかし思い返してみたら、これまで浅草へは早朝に来ることが多く、昼日中に来たことはほとんどありませんでした。それにお正月に来るのもはじめてです。
人出の具合をそもそも甘く見つもっていたことに、階段の途中でようやく気づいたのでした。
雷門、宝蔵門
吾妻橋交差点を左折すれば雷門通です。
雷門が近づくにつれ、観光客の数はさらに増えて狭い歩道は歩きにくくなり、「スリに注意」というアナウンスが日本語と英語で耳に届き始めました。
そして到着した雷門前。
そこは、想像していたよりもはるかに多い人でごった返していました。
これ、本堂にたどり着くまでどのくらいかかるんだろう… とちょっとだけ心配になりました。
本堂へ
巨大な宝蔵門を過ぎると、巨大な本堂が眼前に現れて、いわく言いがたい感慨を覚えました。
お堂の背後に現代の建物が見えたりしないのがいいですよね。ありがたみが増すような気がします。
お堂の中
本堂の内部も当然、人、人、人です(笑)
並んでいてふと気がついたのですが、みんなお賽銭をぽーん、ぽーん、と投げています。
堂内にはお正月用に大きなお賽銭エリアが作られていますが、内陣のすぐ前に本来のお賽銭箱があるのが居並ぶ人々の隙間から見えました。
みんなその小さなお賽銭箱めがけて硬貨を投げていたのですね。
私も運だめしに投げてみました。
ちょっとどきどきしましたが、ぶじにお賽銭箱に入りました。
屋台
お参りを終える頃には小腹が空いていました。
おあつらえ向きなことに、宝蔵門から本堂東側の二天門にかけてのあたりには、屋台が軒を連ねていて、いい匂いが漂っています。
当然、足はそちらに向かいました(笑)
縁日気分でいろんな屋台を覗いて歩き、なにを食べようか品定め。
で、見つけたのがこれ。
中華風おやき・シャーピン。
シャーピンは以前に中華ドラマで見かけたことがあって、どんな味なんだろうと思っていました。
さっそく列に並んだのですが、あいにく、前に焼いた分がちょうど全部はけてしまったところでした。
次が焼き上がるまでけっこう待ちましたが、これは待ったかいがありました。
むちゃむちゃ美味!…
シャーピンを焼くのを見ている時は、ずいぶん大きいなあ、食べ切れるかなあ、と心配していたのですが、そんな心配は無用でした。
もしまた見かけたら絶対並びます。
小腹を満たしたあとはちょっと寄り道でも… と思っていましたが、慣れない人混みですこしつかれてきたようです。
人波に飲まれて流されるままにまた雷門へと戻り、おとなしく地下鉄駅へと向かいました。
帰りの電車は爆睡。
目が覚めた時はなんだか別の人生に平行移動したような気さえしたほどです。
まだまだ見ていない場所がたくさんある浅草寺、今度はもう少し人出の落ち着いた時期(なんてあるのかな?)に訪れようと思います。
(2024.1.7)
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